番外編〜解出無〜
ウロボロスの模擬戦場を離れ、ゴルたちとの食事を終えたあと——
ヴァイと無は、基地内のカフェでひと息ついていた。
沈黙が流れること数分——
ヴァイが、ふと気まずそうに眉を寄せながら口を開いた。
「ねぇ……あなた、出番少なすぎじゃない?」
無に対し、言葉のナイフが刺さる。
「んなもん、自分が一番感じてるわ!!」
「だってさ……“模倣の極地”とか言って、自己表現ほぼゼロでしょ?」
「そーいうお前だって、最初から“解説しかしてない”じゃん!!」
「……なにをっ!!」
ヴァイはわかりやすく眉間に皺を寄せ、ソイラテをテーブルに置く音がちょっと強くなる
天の声「ちょっとー君たち落ち着きな。」
突然の声に戸惑うが、誰もいない。
天の声「探そうとしても無駄だよ。私はただの物がき。」
「君達にお願いがある。」
「最近情報の密度が濃くなってきたから解説して欲しい。」
その声と共に場面が変わる
クイズ番組の様な明るい雰囲気の中でホワイトボードがある。
「そこで、第2章8話までの解説して欲しい。」
「解説キャラのヴァイなら行けるでしょ?」
「薄々思ってたけどあんた作者でしょ!!なんでここに出るんねん!!」
「おっとそれは言えないね…」
そう言い、天の声は消えた。
「……てか、ホワイトボードまであるし、用意良すぎでしょ!?」
「でもこれ便利かも。読者さんたちも多分、情報詰め込みすぎてて軽く頭バグってると思うし」
「はいはい、じゃあやるわよ。第2章第8話までの解説、いっくわよー!」
〜トゥルトゥルトゥルトゥルトゥルトゥル〜
【〜出番が少ないキャラ達に解説させてみた〜】
「まず世界線の解説からね。なんでこんな難しい世界線にさせたのよ…」
ヴァイは資料を見て呟く。
「まぁまぁ…作者の考えがあってこその世界線でしょ。」
「これみて本当に言える?」
ヴァイの手元にある資料が資料の角で人殴れそうなくらい分厚い。
「…失礼しましたー」
「まってそれ第2章8話移行のやつ入ってへん?」
「あ、ほんとだ。これ以後はネタバレなるから取るとして…」
ヴァイは資料を捌くー
「それでも20〜30枚くらいあるんだけど…」
「とりあえず。私達の根源失記者についてやね。」
「失記者は10代の間に何かを失ったと自覚し、抗おうとする時に得れる力。」
「でも白は20代やし、漏は0歳からやからそこら辺少しおかしくない?」
「どー考えてもおかしいでしょコレ!」
「えーっと…」
資料をペラペラとめくるがそこには企業秘密と書かれてたー
「なんやねんおい!!舐めてんのか作者おい!!!」
ヴァイが苛立ち資料を床に強く叩く。
「落ち着け落ち着け!!!!」
無が押え付ける。
「ふー…改めて失記者の理は以下の縛りがあるっと…」
「512年の寿命」
「自死の選択による再生」
「同じ失記者に殺されるか寿命による死のみしか死ぬことは不可能」
無が読み上げる。
「なんでこんな設定にしたん…」
ヴァイが呆れた顔をする。
「さぁ…神のみぞ知るセカイならぬ作者のみぞ知る世界だから…」
無は美味いことを言ったぞ!と顔をしている。
※作者コメント:「長寿キャラって生かされることはあっても、“死ねない”縛りってあまり見ないでしょ?それやってみたくて、この設定入れたよん」
その無の決めセリフを無視しヴァイは続ける。
「さーて次は建造物や架空組織や国についてね。」
「今の時点ではウロボロス、ヴァルキュリア、ヴァーネ、カメリアだ」
「ちょっとくらい反応してくれよ…」
無が少し拗ねるがヴァイは止まらない
「私達所属してるのはヴァルキュリア。」
「時致様達が立ち上げ、250年で世界中8万支店…??」
「え?こんなにあんの?おかしいでしょ??」
「警察が扱えない失記者の事件や調査は全て受け持ってるから」
「全世界にも失記者がいるし、健常者と失記者含めて80億人単位としてなるなら8万支店あってもおかしくないよ。」
「ならなんで公安にならへんのこれ…」
「えっと政治家の圧力により公安の許可が降りなかったとのこと。」
「待ってじゃあ総支配人の時宗様はどんだけの資産持ってる事になるん。。」
「えーっと全世界基準で統計100万件の依頼が1週間でくるから」
「1件事に5万円が各国から支払わられるでしょ?」
「待って待ってえ????急におかしくなってない??」
「会社としては年商2兆6000億円の収益が見込めて、社員にもかなりの破格の給料貰えるから…1人で最高で12億貰ってるね。」
「はぁ!?それだけあれば何週間分の飯が食えるんのよ!!」
「ざっと100年」
「時宗様能力といい、チート過ぎんでしょ…」
「でも時宗様は慈善機業も併用で運営してるからあんま収益ないと思うよ…?」
「そうだったわね…」
「脱線したけど話戻ろっか。」
「ヴァルキュリアの主な業績内容は警察が取り扱えない失記者案件の事件、調査がメイン。」
「兼業として教育やカウセリング機関も立ててるよ。」
「巨額なお金あるのにそうでもない素振り見せてるの凄いわね…」
「あの人案外凄い人やから…」
無が憧れるように呟いた。
「それで次はウロボロスについてだね。」
「ウロボロスは世界有数の失記者による国。創設者は練達の師である善という人が建てた。」
「ウロボロスとヴァルキュリアってほぼ同じじゃない?」
「んーと資料によると国としてのウロボロス。会社としてのヴァルキュリアを建てることで、迫害が多かった時代から脱するためのひとつの手として行われたみたい。。」
「それでいて250年で成り上がるのか…」
「えぇ…ほんと良い時代に産まれたよね…」
2人は続ける。
「続いてヴァーネだけど、これもまた250年間ウロボロスとヴァルキュリアと対抗していてて裏社会で牛耳ってるそうよ。」
「何となく分かってきたわ…ヴァーネが起こした事件→ヴァルキュリアが調査→独自の裁判法律があるウロボロスに行くって感じね、、、」
「てかあんた、話すたびに口調違わない?」
「え?……そ、そうかい?(急に標準語)」
ヴァイ「今さら標準語!?」
「語尾が安定しないのは仕様よ!ガハハ!!!」
ヴァイ「何の仕様!?」
「そもそも僕でも自分の話し方も分からないんだよ〜模倣しすぎてドレガイイノカ決まらない。」
「ほら食べ放題に行くとどれを選ぶか迷い続けるやん?」
「それと同じよ。」
「いやそれ最終的に決めれるねん!!もっと努力しなさいよ!!」
「ならこれでどうでござる?(」
「武士かぁ!!?」
「わっちは面白いでありんす。」
「遊郭の人か!?」
「ガハハ!!強欲‼️万物の幸福かぁ‼️」
「哲学者か!?」
「ハァハァ…もう好きなようにして…せめて無らしい喋り方をして…」
「ならゴルさんの口調に寄せるわ。」
「フッ…君はその選択を選ぶというのね…」
「はいはい…話戻してウロボロスね…」
「ウロボロスには独自の管理機関があり、十三死話宮をトップにそれぞれ国に必要不可欠な機関のリーダーとして行っている…か。」
「正味かなり面白い設定だね…」
「ええ。星座を元にした死を担当するとか…厨二病かと思うわ。」
「機関が多いからテンポ早めにいくわよー」
「牡羊座 安楽死宮 安楽福祉省 ルネ」
「これは日本とかない機関やね。えーと…」
「これは、病気や怪我、失記者の呪いによる不治の病を持つ者に安楽死をさせて遺族や後見人への手続きを代行するのね…」
牡牛座 飢餓死宮 物質供給省レンク
「ここは日本通りやね。」
双子座 精乱死宮 記憶調整庁 光龍
「これについては…情報否開示…?」
「なんだよ!またかよ!!」
蟹座 情死宮 家族社会省 イア
「ここは日本の児童相談所や育成や家族に対する事案を重に影響を受けているそうね…」
「日本も似たようなのあるけど結局なにもしてn…」
「やめなさい。」
獅子座 英雄死宮 武功記録局 ザバルト
「戦争や任務による死んでしまった人の支援機関と思えばいい。」
「でも戦争暫く起きてないし暇そうやな…」
「無。お黙り。それはガチで怒られる。」
乙女座 病死宮 医療総庁 社医
「これは日本の機関と同じね。」
天秤座 選択死宮 司法裁量院 ゴル
「裁判所と司法と弁護士会を併せ持ったようなもんか。ここはわかる…」
蠍座 自死宮 内省保護局 練 (元担当者)
「情報否開示」
「……」
射手座 旅死宮 外国内署 スロ
「外資とか他国の交渉専門機関やね。」
山羊座 労死宮 労働倫理省 カーカス
「ここは日本どおりね…」
水瓶座 不慮死宮 浮棺省 光龍(代委任)
「事故や思わぬ要因による死の事件を重に取り扱う機関か…」
「ここも色々他国から睨まれそうやな…」
「無!!!なんでそういうことしか言わないの!!」
魚座 自然死宮 芸術文化庁 棺
「ここも日本通りっと。」
蛇使い座 譲渡死宮 譲渡記憶庁 練
「…情報不開示…もうええねん!!!どんだけ不開示あるんのよ!!!!」
「落ち着け落ち着け!!!!」
そのタイミングでまた天の声が聞こえるー
「かなりもう文字数使ってるから早くヴァーネの解説よろしくー」
「作者なーー自分で解説しろよ!!!」
とヴァイが突っ込むが天の声はまた消えた…
「はぁ…やっと解説に終わりが見えそうね…」
「ヴァーネはあらゆる選択を誤った末路ー同情の余地も無いね」
ヴァイは無に襟元を掴む。
「お前いい加減にしろよ…」
「ひぃ!!ごめんなさいごめんなさい!!!真面目に解説します!!」
「宜しい」
「…ヴァーネは裏社会の中で大きい組織で、」
「麻〇とか殺〇屋とか人(自主規制)も取扱ってる機関…」
ヴァイがまた無に詰めかけるが、
「待って!待って!!!資料にそう書かれてるから!!!」
「はぁ…つまりヴァーネは…選択を誤った失記者たちの集合体って事よ…」
「"記憶"や"譲渡"に対する憎悪や執着で結びついた組織よ」
「“誰かを救うための力”が、気付けば“奪う力”になってた…ってことか」
「難しい問題ね…」
「最後にカメリアについてだけど、」
「カメリアでは失記者=ヒーローとして活動しており、悪事を働く失記者はヴィランとして呼ばれて…」
「なんかあれよね…うん…」
「MAR…自主規制音」
「やめなさい!言わないようにしてるのに!!!」
「それなら僕と(自主規制音)の方がマッチしてるわよ!!!」
「ヴァイも大概やぞ!!!?」
「まぁ…カメリアもヒーローという捉え方してるから格差社会になりかけてるからどこも問題だらけよ…」
「そうそう…昔はカメリア支店なかったのにヒーロー制度が暴走しすぎて…」
「カメリア大統領が土下座して設置を懇願してきたのは笑えたわ…」
「自由と平等の国がそれで大丈夫なん…?」
「さて。これで読者にも世界線については理解できたかな?」
「まだまだほか解説せなあかん事あるよ…」
無は分厚い資料を見せてくる。
「……次回の番外編をお楽しみに!!」
「うぉい無理やり終わらせようとすんな!!!」
テッテッテレー
終了のBGMと共に幕が降りるー




