第7話〜魂会予〜
ゴル、セイム、白、クザ、ソク、ヴァイ、無、ジユは
無理やり模擬戦場へ連れて行かれる。
「なんでまた模擬戦…セイムには3人カガリでも勝てなかったのに…」
「君は勝てないと判断してセイム殿と戦わないと選択するのかー」
ジユがその会話に入る。
「なら俺がやるわ!久しぶりに戦いたいし、新しい力ももっと試したいし!!」
そう言い、ジユとセイムは対峙するー
自由VS生死の戦いが切って落とされたー
ジユはポケットから6本のUSBメモリを出し、
それを空に投げる。
「フェスティバル!!笑い!!化学!!生死!!自由!!新体制!!」
と鳴り響き、
ジユの足元の地形がまた変化するー
「またあのクソダサフォームを見るのか…」
クザは少しため息をつくが、その期待は裏切られるー
6本のUSBメモリがジユの周囲を旋回し——
その軌道は、まるで流星のような光線となって空間を切り裂く。
目にも留まらぬ速さのはずなのに、不思議とその“道筋”だけが可視化されていく。
ピタリと動きが止まった。
刹那——
6本は、まるで何かに導かれるように一斉に加速し、
両足、両腕、胴体、頭へ——
「ズンッ」と音を立てて突き刺さった。
「さぁ!新たな自由を!」
空間がねじ曲がり、無数の化学方程式の文字が流れ込みー
「変身…!!」
そのUSBメモリは完全にジユの体内に入り、
血管が浮かび上がり続け、血管が日中でもわかるくらい光り輝き爆発する。
光と煙でジユは見えなくなるが…
煙が晴れた頃にジユは現れるー
白と赤の混色したマスクー
白衣の様な長い服ー
中は黒を主軸した服を着てたー
「なんというか…うん…今後はなんとも言えへんやけど…」
ゴルは笑う。
「HAHAHA!!!ジユ殿らしい!!!」
セイムはポカーンとしてる。
「白の真似事か…?お前らしくない。」
「それがお前の新しい力か?それでどう戦うと言うんや。」
「新たな自由を見せてあげるよぉ!!」
自由という不明確な概念を形作るかのように、無数の糸がまとまりあがり、剣が顕在したー
その自由さの猛攻にセイムは苦戦するー
「あのセイムさんが押されてる…!?ジユさんタダのバカじゃなかったんだ?」
白が話すと、ヴァイが解説する。
「ジユさんは魂位序列でSクラスよ?セイムさんもSクラス。」
「その魂位序列ってのはなんだ?ヴァイ」
「200年程前にウロボロスが建国された時期に世界中で失記者のレベル付けしようとなって、作られたのが魂位序列。
魂の理解度が高く、形式の応用力が高いほど高ランクに当てられるわ。」
「ほーん…ちなみに僕は?」
ヴァイが機械を取りだし、白に当てる。
「えーと。魂認報機によると、」
そこには、こう書かれていた。
白
応用力 A
形式力 A
チェリー力 S
戦闘力B
統計 「貴方はもっと女を知りなさい┐(´-д-`)┌」
「って出たわ。」
「なんやそのクソ機械は!!!!!!!!もうチェリーちゃうし!!!」
刹那ー
何かが白の顔に飛んでくる。
それはセイムの腕だったー
ー数刻前ー
激しい攻防の中でジユの斬撃がセイムの左腕を切り落とした。
白の言葉にセイムの眉がピクリと動いた瞬間、ジユの攻撃を受け流すように捻り回し、反対の足で華麗な回し蹴りを叩き込む。
後ずさりしたジユを他所にセイムは切り落とされた腕を投げる。
「な、なんでセイムさんの腕が!!」
「おーまーえーいーまーなーんーて?言ったー??」
腕からボコボコと体を再生し始める。
「戦いに集中してくださi…」
無が言いかけるが、闘技場でセイムはまだ戦っている。
「そうか…魂の分離を…ここまで応用できるなんて…!セイムさん、やはり常人じゃない、、」
魂の分離。
それは、生死の狭間を理解し、なおかつ“魂”という概念を自己解釈の上で再構築した者にしか扱えない、極小で難解な技術だ。
セイムは、魂を一時的に解体し、そこから分身を“編み出す”。
だがそれは単なるコピーではない。
同じ魂から生まれ、同じ意志を宿した“共鳴するもう一人の自分”。
理解ではなく、“解釈”によって具現された概念。
それこそが、魂位序列Sの所以だった。
「白様!!チェリーを捨ててると認定しましたよね!!つまり私と結婚してくれるということですよね!!あぁなんて言う幸福!!」
クザが押しかける。
「はぁ!?お前どっか行けよ!白は空の配偶者だ!!」
「だーかーらーもう死別しちゃってんねん!!今じゃあ貴方がストーカーなんですよ!!!」
セイムはわかりやすくグサッと項垂れる。
それと同時に分身のセイムがボロボロと崩れる。
その様子も本体に行き渡り、攻防が終わる。
「なんだよ…ちぇ、、やめだやめ。」と
セイムは諦めた様子を見せる。
そしてそのままその場を離れる。
「どうしたんやろ…」
白が心配そうに言うがゴルが
「たまにはこ言うのもいいんじゃない?」
「さて!ひと段落したという事なので!皆ご飯食べに行こ!!」
「今回は我が提案したから奢るよ!!」
「「「ゴチになりますーー!!!」」」
一方時宗はー
「ゴルは不在たが、折角集まってくれたから私の中で問題だと思ってる点をいくつか話そう。」
「四騎士…原ノ捌者…十六環性大罪についてだ。」
「それ単なる伝説だろ?わざわざここで言う話じゃないだろう?」
スロがそう投げかけた。
「なら何故善さんは君達13人に記憶を生きたままで譲渡出来た?」
スロは黙る。
「続けよう。四騎士は、単なる伝説ではない。あらゆる要因と事実を持って言う。」
「四騎士の能力はまだ分からないが、私の仮説は」
「「生死」、「譲渡」、「信情」、「蘇体」の4つだと踏んでいる。」
「それらに該当する失記者は3名いる。セイム、善、愛の一族。」
棺が問いかける。
「その内容はわかったけど…どうして今、この話を?」
時宗は静かに目を細め、円卓を見渡す。
「慌てるな。まだ話はこれからや。」
「ヴァーネのトップが、善さんと酷似した“記憶の譲渡”に近い能力を行使しているという情報が、3日前に確信へと変わった。」
場が一瞬ざわめく。
「記憶の譲渡が出来るということは、“善の継承者”か、あるいはそれ以上の存在が、敵側にいる可能性があるということになる。」
ザバルトが低く呟く。
「まさか…源ノ捌者の一柱…ってことか?」
時宗は頷く。
「断定は出来ん。だがそれが真実なら――我々十三死話宮が本来備えるべき“記憶の継承機構”自体が、すでにヴァーネに渡っている可能性がある。」
練が重く呟いたー
「皮肉にも、源ノ武者の一族が絶対継承の呪いを得て、数千年という時をかけて完成系「救済」が生まれてしまった。」
「君が言う事が真実かもしれないしタダの仮説かもしれない。つまり我々十三死話宮の選択で国が滅ぶ。そう言いたいんだろう?時宗。」
扉からゴルが現れる。
「あぁ…そうだ…」
時宗が振り返ると同時にゴルが
「実に面白i…ゲフッ」
「なんか食べてきた??」
「失礼。少々家系ラーメンを嗜んで来た所…ゲフッ」
にんにくの匂いが円卓中に充満するー
「お前りんごジュース飲んでこい!!!」
イアが叫ぶ。
一方ウロボロスではー
警備員はいつものようにロッカー室を見回っていた。
だが、ある一室の扉だけが——
**“内側から”開いていた。**
「……あれ?鍵、開いてる…?」
中を確認した瞬間、警備員の背筋が凍りつく。
**そこにあるはずの“バラバラの死体”が、**
跡形もなく…消えていた。
つづく




