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第1話 〜時自童〜


事件から数日後ー

時宗は机で項垂れている。


「ちょっと待って…よく考えたらクザも変身に近い力を持ってるだと…?当社には理外の人が2人…?」


「セイムさんでは彼らを指導できへんやんけ…」


セイムは空の父親である為、クザを任せると修羅場になりかねないので、赫失隊に入れるのはまだ早いとの結論が出てしまったー


「おーい!トキムネ!!遊びに来たぞー!!!」


片言混じりの人が部屋に荒々しく入ってくる。


「なんだよジユ…このタイミングで暴れるなよ…??」


「HAHAHA俺がそんな事をするような人に見えるか??」


ジユは笑いながら返答するが


「お前前実験やーと言って拡声器で当社の窓ガラス全部割ったやろ!!しかも近隣の住宅のガラスも割れてすっごい迷惑かかったんだぞ!!!もうやめてくれ!!!」


「その節は…すまなかった…」


ジユは少し落ち込む。

「ったく……」

時宗は少し考える。


「ジユ。君の形式たしか自由だったよな。」

「仮〇ライダーみたいな変身とかも出来る?」


「ハハ何そんな事聞いてんだ。カメリアは失記者はヒーローとしてなってんだぜ。そんなもん出来るで!!」


時宗がジユの両肩を掴む。


「ジユ…日本本社には変身能力持つ人も解釈次第では合体ロボットも作れる人もいるぞ…カメリア支店から日本本社に移ってくれ!!君が必要なんだあああああ!!!」

ジユの体を揺さぶる。


「トキムネ…それは本当か?」

ジユは目を輝かせてる。


「あぁ本当だとも!!頼む来てくれ!!!」

「\イイヨ-!!/」

数時間後〜


「と、言うわけで。ウロボロスに依頼を出すために現地に行って欲しい。」


「ネットでできませんかそれ!!」


「悪いな…Limeブロックされてんねん…」


「まさか…連絡方法それだけですか?」


「うん。それしかないごめん☆」

白は呆れる。


「時致様!私達の新婚旅行をこのような形で出していただけるなんて…とても光栄です!!」


「新婚旅行じゃなくて任務ね??」

「で、君たちについでに頼みたいのは。ジユの警護。」


隣にいるジユがチーッスってピースをする。

「この金髪変人の介護するということですか…?」


「警護な警護な?介護するんちゃうぞ。」


「白一応この人カメリアNo.1ヒーローと言われてるぞ。言葉遣いに気をつけとけよ。」


白に顔を近づけ、ボソボソと話す。

それを聞いた白は青ざめる…


「…わかりました…やります…」


「改めて俺の名は!ジユ!カメリアNo.1ヒーローと言われてる失記者だ!よろしくな!」


「ウロボロスの事知らないだろうから俺が説明してやる。」


ウロボロスとは

ウロボロスは、世界有数の失記者によって建国された国家である。かつて失記者は、各地で異端として扱われ、虐げられ、差別を受け続けてきた。


その歴史を終わらせるため、ウロボロスは**「全ての異能を受け入れる」という理念のもと、200年前に開国された。

建国当初は、国際的な孤立や経済的困窮に悩まされていたが、世界中から差別を逃れた失記者たちが流入し、次第に力をつけていく。


現在では総人口約100万人**を抱えるまでに発展し、**失記者たちにとっての“最後の楽園”**とも呼ばれている。


ウロボロスは政治・軍事・医療・教育など多くの分野で**“形式に基づいた最適運用”**が導入されており、他国に比べても高度な社会構造を築いている。


ただしその自由の裏には、「形式が暴走すれば国家ごと崩壊しうる」という常に隣り合わせの危機も存在しているー


ジユの急な自己紹介に場が一気に明るくなる。


だが、その騒がしさが一段落すると、ふとした静けさが戻ってきた。


白はその空気の中で、ひとつの思いに囚われる。


そっとポケットから携帯を取り出し、画面を見つめながら呟いた。

賑やかだった空気が静まり、白は思う。


その瞬間、白はそっとポケットから携帯を取り出し、画面を見つめながら呟く。


「……本当に、存在しているのか……ウロボロスって……」


その言葉は、誰に向けられたものでもなく、ただ白自身の胸の中に落ちていった。

ジユの底抜けの明るさとは対照的に、白の心にはまだ“未知への不安”が色濃く残っていた——


つづく


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