第17話〜暴読可〜
カノウは侵入者の2名と対峙し、
あっさりと制圧した。
しかし、カノウの思考がいきなり止まらない。
ぐぁ…と声を漏らす。
そしてその可能性の記憶が流れ込む。
「これは…可能性の記憶の99%がドクの暴走でヴァルキュリアが半壊…?白の所に行かねば!!!!!」
カノウが白へと通信を取る。
その通信はすぐ繋がる。
「どうされましたか…?カノウさん。こっちはこっちでややこしい事になってるんですよ…」
「白!!今すぐ逃げろ!!ドクが知識館を破壊されて激怒してる!!ドクが暴走したら時宗か私でしか止めれない!!」
切迫する声に驚きつつも、白はその言葉通りにする…が
アーマーを着た女性に白に抱きつかれており動くような状況じゃなかった。
「あの…敵意は無くなったのはわかったんでまず名を言ってもらって良いですか?」
「…私、クザ。ゼロノス様に“全て”を捧げてきました。でも今…それを上書きするほどの衝動に、貴方が触れたんです──」
「なんでそうなった!!!!???もういいまず逃げるぞ!!」
しかしコンマ数秒遅かったー
眠れる獣がゆったりと目覚めるかのように
静かで音も鳴らずに知識館の扉が開くー
扉がゆっくりと開くにつれて2人の顔が青ざめる
扉を開けた人はドクであり。ドクは静かに問うー
「君達が…知識館を破壊したのかい…」
その問いに2人は恐怖のあまり答えることが出来なかった。
「答えないということはYESと見なすー」
「物語展開ー」
その言葉と共に知識館が白いモザイクに包まれる。
「動物大図鑑抜粋P125・245…植物図鑑抜粋P78…
伝記ドラゴン戦記抜粋P234 5行目。」
ドクが告げたページ数の絵と文章が具現化する…
ライオン オオグマ……待雪草が知識館辺り1面を埋めつくし、ドラゴンを倒した剣が顕在するー
不理解な状況下でもクザはめげない。
「ねぇ!!私と結婚してよ!!!」
「今の状況見えてます?!?クザさん盲目ですか!!??」
「視えてます!でも貴方しか視界に入ってません!!!」
「ー殺せ」
その一声で動物達が白達に飛びかかる。
白の首に噛みつかれるー
激痛と最中で引金を引いた。
銃弾は白の頭に向かってなかったが
急激に弾の軌道が変わるー
ライオンの脳天を貫き白の脳天にも貫通したー
ライオンは白に吸収されるかのように消えていき、
凝縮した血が白の体を覆い、獣の様な見た目をしたアーマーへと変貌した。
重い唸り声を鳴らし、ドクに攻撃を仕掛ける。
それを見たクザは
「あぁ…なんて素晴らしい!!獣の姿にもなれるなんて…!!」
その時オオグマが攻撃仕掛けるが、翼生えた剣で受け止め、はじき飛ばす。
「この想いが、ゼロノス様の意思に背く罪だとしても……私は白様を選びます。」
「ノア・レクニイム、発動──」
クザを突き刺した剣から白黒の天使の羽根が広がり、包み込む…
白黒のジグザグ模様のアーマーに覆われて現れる。
クザが手に持つ剣を振りかぶし、、オオグマを断頭する。
「この…ノア・レクニイムの前では何人たりでも適わない。」
「貴殿の罪を今述べよー」
そう言い、クザもドクに襲いかかる。
しかしー
「物語展開ー」
「サルでもわかる空手の全て…抜粋…全P…シグァ神伝…抜粋142…」
ドクに白いモザイクがかかる。
ドクは阿修羅になり、白とクザの攻撃を押さえ込み
拳法を繰り出す。
「んな物ありかよ…!!」
「罪に抗うと言うのですねー」
白とクザは押し込まれる。
獣のアーマーの口が開き咆哮を放った。
その咆哮にドクは飛ばされ、壁にめり込む。
「クザさん…一旦ドクさんをどうにかしてからにしませんか…?」
「ええ。そのようですね。あの方を倒せれたら私と結婚してくれるんてすよね!!」
「結婚はしない!!まず協力してくれ!!」
「“今は”ですか!?……ふふっ、それで十分です!」
クザは悶えるが、白は悟った。
(もう突っ込まん…相手にするだけ疲れる…)
事態は一変するー
「物語展開ー」
「植物大図鑑抜粋…変更…145」
知識館の地面一面に覆われてた待雪草に白いモザイクがかかる。
モザイクが解けた頃にはー
地面一面にカエンタケが覆われていた。
カエンタケはー触れるだけで死に至るキノコー
「まずい…これは…毒…」
白、クザは置き換わったキノコに触れてしまい、倒れる。
「このままでは…死ぬ…」
薄れゆく意識の中に別の足音が聞こえてくる…
つづく。




