表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/39

14話〜平空白〜


ある日。またもや泊に追いかけられて思わずヴァルキュリア敷地外に出て、そのまま公園のベンチに腰をかける。


一息をついていると、銀色のボブの女性が話しかけてくる。


その女性は機械的なドレスを身につけており、胸元には複数の時計が掛かっていた。


「…お隣良いかしら?」


白はその奇抜な服装と銀色のボブに惹かれて


色々意識をする。(何をかは追求しないであげよう。)

白は少し浮かれながら承諾する。


銀色のボブの女性は白に話しかける。


「この時間ここに来るんですか?」


「…あぁたまたま見つけて休んでた所です。」


「そう。君はこうなってた世界線を信じる?」


急に哲学的な問に投げかける。


「まぁ…あったら面白いなと思いますよ。」


白は無頓智な返事をした。


「もし。君の周囲の人間がいなく、かつて愛した人の存在すらもなかったら…君は今を生きたいと願う?」


「そんなもん嫌に決まってるじゃないですか。苦しい過程があっての今なんですからそれは嫌です。」


その問いに銀色のボブの女性は

「なら見せてあげよう…」そう告げると


白が急に消えた。

一方白は。彼女が突如消えたように見えた。


単なるからかいか。と捉えヴァルキュリアに戻るが。


入口にセイムと会うが、誰だお前と返される。


「お前ここの社員じゃねーだろ?早く帰ってママの(自主規制)吸ってねんねしてこい。」


ギリギリすぎる発言はセイムそのものだったが何かが違和感を感じざる得なかった。


セイムの背後にカノウがいた。


即座にカノウに

「あはははセイムさんに知らないふりされて辛いんですけど〜」


白は単なるセイムの冗談と思って軽快にカノウに話しかけるが、

同様に、カノウも誰だお前って顔をしてる。


「いやいやいや。僕のことを忘れたんですか!?空から記憶を受けた白ですよ!!!」


しかし。誰だそれという表情をされる。


ここで白は自覚する。

今いる環境が今までいた環境と違うと。


原因はひとつしか考えられなかった。

銀色のボブの女性がこの状況を作り出したと。


白はヴァルキュリアを飛び出し、ベンチを見るが、想像とおり、女性はいなかった。

「どいうことだよ…」

白は落胆し膝をつく。


考えられるのは銀色のボブの女性が何かをした。

その点は確定事項。


ならなぜ僕の事を知らない?女性が何かをしただけで全員忘れるというのが起きる?


まだ思考は止めない。

待てよ。さっき世界線どうこうとか言ってたよな…


「まさか…僕は、僕は!!白という存在を知らない世界線に飛ばされたというのか!?」


有り得ない。有り得ない!!!!そんなことが出来る失記者がいるはずがない!!


その時セイムさんが話してた事を思い出す。

「失記者は己の解釈の拡大により力を得る。もし奇妙展開な状況に会った時。こう考えろ。」


「1 状況把握」

「2 何故この様な展開になったか」

「3相手の言葉使い行動で能力の予想」

「4 相手に対する能力の解読を終えたら相手の解釈を自分の力にも行かせないか。と考える事。」


白はその言葉と共に判断する。

「そうか。さっきの女性は平行世界を渡る能力…僕個人では脱出は不可能。」


「なら…取るべき行動は能力の解釈の拡大ー」

そういい白は引き金を引く。


引き金を引いても…何も起こらない。

撃った感覚があるのに脳天に届いてない感覚ー


まさかと思い、横に向く。

ありえない事が起きてた。


銃弾が空中で止まってた。

白はその状況に理解不能…と思考を巡らせる。


その最中に。

また視界が変わる。真っ黒な空間にいることに気づく。


「ここは…」


「よぉ。案外早かったな。」


「…旧白…!!」


旧白は偉そうに玉座に座ってる。

「しかし、面白いことになっとんな。」


「お前が失記者になって、ヒーローの真似事をするようになって」


「そのうえで可能性の世界線平行世界に迷うとか俺達前世で何をしてたんだって疑うくれーだよな」


「また…お前僕を乗っ取ろうというのか?」


その言葉を聞き、旧白は玉座から立つ。

「ふん…それでも構わないが少し趣向を変えよう。」


「お前。本当に空は俺たちの事を見てたと思うか?」


「当たり前だろ…?」


「なら。この記憶はなんだ。」


旧白が挙げる物を白は目を追うが、それは水晶の中に空との夜の関係を超えるか超えなかったの最中の記憶ー


「なんでこの記憶を見せるんや!!旧白!!!」

「お前。この時の空の様子で自分がダメだったと思わなかったのか?自分が未熟だから!!チェリーすらも捨てれてないんちゃうか!?」


旧白は白の頭を掴む。


「僕は空を信じる…それで構わない。もう空は死別してしまった。未来へ繋げる行動が大事なんじゃないか!?」


「過去ばっかり見てる旧白お前の方がよっぽどチェリーボーイらしいぞ!!」


旧白はその言葉にグサッと来たのか少し沈黙する。


「わりぃな。旧白。僕はもう決めたんだ…全てを救うと願い続け、貞操もいつか捨ててやるさ!!!空以外の人にな!!」


白が「空以外に貞操を捧げる」と言い切った瞬間、その記憶の深部が震える。


どこか遠くから聞こえる声。


声は優しく、懐かしく、そして切ない。

白が目を向けると、そこにいたのは──


「し…ーろ…??」

双方ともその声の方へ顔を真っ青にし、見る。


その声主は正に空であった。


「あんた達…大事な場面って所で何貞操の話しとんじゃ!!!」


そのまま2人の顔へ父親譲りの重量級のパンチが炸裂する


「「うぎゃあああああああああ!!!!」」

2人とも痛みに悶絶するが、白が投げかける。


「なんで…ここに…?死んだはずじゃ…?」


「ふん。あなたに託した記憶から産まれた空よ。」


「それより、あなた。さっき他の人に捧げると言ったけど、本当に私を愛してたの?ねぇ?答えて?」


「そうさ愛してたとも!!」


「なら生涯チェリーボーイでも構わないでしょ?たとえ大賢者と呼ばれようが、(自主規制音)が腐ろうが、生涯私に捧げる。それが愛の形でしょう?それを見せなさいよ?」


空は白の目に合わせて間近で問い続ける。


「“次に進む”?それってただの逃げじゃないの?

私を都合よく“過去”にして、

自分だけ前を向こうとするの?」


白はその答えに強く睨み反論する。


「違う…!!」

吐き出す様に言葉を出し続ける。


「そうさ。生きてる時は君に貞操も未来も、全部捧げるつもりだった。

でも──君はもう、いない。

今を生きる君はいないんだ…!」


白は涙目で空の問いに擲つ。


「なら僕は、次に進むという行動を選ぶしかない。

君に…嫌われたって構わない!!

僕は、もう君のような人を生み出したくない。

君を何もできずに見てるだけだった、あの日の自分を…

もう一度繰り返すなんて、そんなの──耐えられないんだ!!!」


(沈黙。空の瞳が震える)


「……ふふっ。やっと言ったじゃない。

あんた、そんなに泣きそうな顔してまで、

それでも進もうとするんだね。」


「いいよ…私を置いて前に進もうとするなら私は'後押し'する。私が愛する白がより人を救う存在へと…」


そう言い、空が白の持つ銃に手を置く。


その瞬間真っ黒だった空間が光だし、そして銃に光が包まれ、新たな銃へと変質したー


「名付けるとしたら、レクニイム・ゼロねー」


そう言い空は光とともに消えていった。

それを見た旧白は


「ちぇ…空があーいうなら俺も引っ込むわ。記憶の中から見てるぜ…白。」


そう言い残しまた消えた。白は精神世界から戻り、再び引き金を引く


続く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ