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Pages  作者: 眠ノ窓
DISC1
3/5

Track3

ー翌日ー

ピンポーン

「陸翔いますか?」

僕は陸翔の家に来ている。

「あ、ちょっと待ってて。」

そう言ってドアが開く。

「よく来た!ささうちの部屋に。」

自分の部屋もあるのか。確かに僕も持ってるけど陸翔の部屋は前紹介してたベースや楽譜などが沢山ある。

「凄…」

「ありがとう。急で悪いんだけど昨日の件だよね。」

と問い始める陸翔。

「うん。でまた調べたんだけど、衣装はなんでも良くて、歌う順番はクジで決めるらしい。あと、人組の持ち時間は※MC除いて10分までで応募数が増えたらそれも抽選らしい。歌う曲はなんでも可って書いてある。」


※MC:master of ceremonies, master of ceremonyの略ライブやコンサートなどで、曲の合間にアーティストや演奏者が話をすること、またはその時間。(Wikipedia)


「じゃあ先歌う曲決めよっか。」

「そうだね。」

俺が相打ちを打ちながら歌う曲を決めることになった。

「俺らは※オリ曲を持ってないからカバーからだな。」


※オリ曲:オリジナル曲の略称。原曲 、 アレンジ、カバーされた曲に対しての、アレンジされる前の曲。


陸翔がそう独り言ぽく言う

「とにかく夏っぽいやつが良いよね。」

「そうだな…」

「あ!バンプの天体観測とか!」

「ミスチルの花火もいいね。」

ふたつの楽曲の時間を 時間を調べてみる。

「これなら10分以内だから大丈夫だよ。」

「よっしゃ!次は服装なんだけど少しイメージしてるものがあって…」

陸斗が提案する。

「薄い浴衣ってどう?」

「薄い浴衣?」

「普通の浴衣だと暑いから、薄い浴衣でどうかなって。」

「成程…」

「どっちも黒で少し小物付けるとかでいいかなって」

「いいかも。」

「ちょうど家に帯あるんだ。ちょっと来て。お母さん!帯持ってきていい?」

陸斗が陸斗の母に確認を取っている。確認が取れたようなので陸翔に案内され帯があるというクローゼットに向かう。

「ここだ!あれ…これだけ?」

あったのはオレンジ色の帯と青色の帯。去年はもっと色がついてる帯があったらしい。

「お母さんが捨てちゃったのかな…とりあえずこの2つしかないや。」

「じゃあこの2つで決めようよ。」

「そうだね…まぁ2つあったのが逆に奇跡だよね。」

そうだなと感心しつつ色を決めていく。

「陸翔、青がいいんじゃない。苗字が蒼羽だし。」

「確かに。じゃあ俺青にするよ。音弥はオレンジでいい?」

「いいよ。これで決まったね。」

なんかサクサク決まる気がする。やっぱり陸翔の進め方が上手なんだなと思う。そういえば陸翔は幼稚園でもみんなの中心だったことを思い出す。俺は…すみっこで本を読んでた。所謂「陰キャ」ってやつだったな…あ、そういえば。

「陸翔、思い出したんだけど夏祭りの演奏当日に予約らしいよ。バンド名とかメンバーの役割とか書くんだって。」

「そうなの?じゃあそれまでに練習しないとね。あ、着物の着方もね。音弥着物着れないでしょ。」

なんでわかるんだよと思うけど、今は曲の練習だな。僕達は地下に行って練習を始めた。

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