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???・1

 ――――――――完全に、殺しにきていた。


 呼吸を荒げ、必至に野を駆ける。


 なぜ、どうして?

 いったい何が……?


 一応の警告はあった。しかし、彼等彼女等は、まるで害虫を潰すが如くの感覚で私を殺そうとした。必死に、使命さえ帯びて。


 私がこの世界に対し害為す者だということは分かる。しかし、その敵意はどうしてか会話すら通じない、あまりにも理解しがたいものだった。


 これが、人間?

 まるで理解が及ばない。恐ろしい。怖い、怖い――。


 怖い。


 私は無様に逃げ続けた。逃走の果ての絶壁へと向かうようにして。

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