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虚腕の魔女  作者: アホ(アルティメットホクロ)
第1章 どうして君は生きるのか
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第1話 赤ちゃんメモ

ぼくが女の子に転生してから早1ヶ月。

分かったことを連ねていこうと思う。

まず初めに、どうやらこの世界の1日は地球の1.5倍の時間、つまり36時間くらいあるみたい。それに伴って食事は朝、昼、夕、夜の4回に分けられてる。

4回の食事時に部屋の扉の前に食事が置かれてるからね。

あ、あと母親は産後休暇って言うのかな?つまり今はお仕事お休みしてるみたい。

それともお手付きになったメイドは側室にランクアップするのかな?

それだと変かな。なにせ部屋のランクが下がってるし…

でもお母さんは大貴族の箱入り娘だって言われてもなんら不思議だとは思わないくらいの美人さんだし側室なのかなぁ?

わからないや。

また、この世界の人間は成長が早いらしく、もう「あー」だの、「うー」だの、声が出るようになった。

そしてこの部屋は出産時の部屋よりももっと貧相になって屋根裏部屋みたいだ。でも使わなくなった本や窓があるだけマシかな?

次に母親の名前はセルニエと言うらしい。たぶん。自分のこと指さしてそう言ってたもん。

そしてぼくの名前はエルミナって言うらしい。

お母さんからはミナって呼ばれてるよ。

最後になんと!魔法があるみたいだ!母親が水を出して飲んでいるのをみたんだ。

自分も使えるかなと気張ってみたけどうんちしか出なかった…難しいね。


言葉は今も勉強中です。

これが中々難しい。たぶん英語と同じSVO型だと思うんだけどなぁ…

ま、引き続きそこは頑張ります。

ということで、ママのおっぱい吸ってきまーちゅ!


 ――――――――――


転生してから4ヶ月。

ハイハイできるようになりました。

活動範囲が少し広がったぞ!

前に、本棚の本の表紙を見てみたけどやっぱり何書いてあるかさっぱりだった…

成長による変化といえば、離乳食はじめたのと、黒髪が生えてきたこと!

いやー、お母さんすっごく美人だし、ぼくも将来すんげー美人になれるんじゃないかな?

今から楽しみだね。

あ、あとお母さんはやはりお貴族様だと思います。

なぜなら所作が素人目にも大変美しい。

そしてなんと!「ママ」と言葉を発することができました!

初めて声を出して「ママ」と言ったとき、お母さんがあまりにも嬉しかったんだろうね。わんわんと泣き出して抱きついてきたよ笑。

なんだかぼくも少し、嬉しかった。

そして魔法のことなんだけど、なんと、魔力っぽいのが体にあるのは何となくわかりました。

気張るとうんち出そうになるけど、出る直前になんだか体が少しポカポカするんだよね。

それだけだけど、地球にいた頃はこんなことならなかったからそうじゃないかな?

ファンタジー系の漫画とか小説とかよく読んでたんだけど、魔力を循環できるようになると魔力操作が上達するっていう感じの作品多いよね。

と、いうことでひとまずこのポカポカを体の中で循環できるように頑張ります。


 ――――――――――

 

転生してから8ヶ月。

地球で言うとこの1年だね。経ちました。

しっかりと歩くことができるようになり、言葉もだいぶ理解できるようになり、さらになんと、簡単な会話もできるようになりました。

離乳食もバイバイして、ちゃんと食事とれるようになりました。

そして魔力みたいなポカポカ、練習してたら体の中で循環させることができるようになったよ!

まだ魔法は使えないけどね。

でも、会話もできるようになったしそろそろ着手しても良いんじゃないかな?

とりあえずは文字を読み書きできるようにならないと。

お母さんは魔法が上手ではないらしく、うまく教えられないって言ってた。

幸い、ここには本がいっぱいある。どこかに魔法について書かれた本があるだろう。

ところでお母さんのことなんだけど、元々体が弱いらしく、本来ならお医者さんが付きっきりじゃないとダメらしい。

それなのにお医者さんは1週間に1度程度しか屋根裏部屋に来ない!

父親め!父親なら側室の面倒ちゃんと見ろ!

ちなみに、父親はやはり貴族でした。

しかも、王家の血を引く公爵だって。

金持ってるんだったらちゃんとお医者さん宛がいなさいよ。

そして父親に関する点で一つ気になることが。

あの出産時以降父親らしき男と一度も会っていない。

あの男は貴族だし、側室に構ってばかりいると正妻とかに色々と言われるのは分かってるけど、あまりにも放置しすぎじゃないか?

あの男は非情な人間だってことなのかな。

そうだとしたら残念だ。

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