聖騎士達の災難
私は大聖女シュミナ。
最近ウェルとかいう錬金術士の噂を耳にしました。
その者は耐性機能を備えた武装着ぐるみと呼ばれる全身鎧を開発しているらしく、副業としてレンタル業も営んでいるらしいです。
それも複種類の武装着ぐるみだという話でした。
何故か武装着ぐるみの事が気になって仕方がありません。
とても良いことを思い付きました。
武装着ぐるみをレンタルして、若手聖騎士達の装備として採用しましょう。
善は急げと言いますし、直ちに通達しましょう。
「「「「どういう事だ」」」」
大聖女シュミナがとんでもない事を思い付いて、本当に実行してしまった。
聖騎士エイは白猿、聖騎士ビイは黒羊、聖騎士シイは茶馬、聖騎士デイは紫猪、若手聖騎士達が武装着ぐるみを装備する事になった。
「若手聖騎士達が可愛い武装着ぐるみになって、私は大変嬉しいです」
「「「「大聖女様、元の装備に戻して下さい」」」」
「駄目です。元の装備には戻しません。絶対に拒否します」
若手聖騎士達が元の装備に戻してくれと必死に懇願したが、大聖女は頑なに拒否した。
「ハハハ、猿だって。お、可笑しい。お腹が痛い。あんまり笑わせないでよ」
「・・・・そんなに爆笑しないで下さい」
聖女ゲラに爆笑されて、エイは不貞腐れてしまった。
「羊をモフモフするのは気持ち良い」
「・・・・そんなに触れないで下さい」
聖女サワにモフモフされて、ビイは不機嫌だった。
「馬なら調教して良いよね」
「・・・・ムチで叩かないで下さい」
聖女ムウにムチで叩かれて、シイは痛い目に遭っていた。
「猪なんてキモい。みっともない。聖騎士なら恥を知れ。恥知らずはさっさと死ね」
「・・・・ごめんなさい」
聖女バトに罵倒され続けて、デイは落ち込んでしまった。
「私はゲラ様に爆笑された」
「ゲラ様は笑い上戸だからな」
「俺はサワ様にモフモフされた」
「サワ様はモフモフするのが大好きだからな」
「自分はムウ様にムチで叩かれた」
「ムウ様は調教フェチだからな」
「僕はバト様に執拗に罵倒され続けた」
「「「・・・・御愁傷様」」」
「「「「これというのもウェルとかいう錬金術士のせいだ」」」」
聖騎士達は恨みの叫び声を上げた。