貴族を目指せ
「ふむ、私と同じようなタイプの男性を選ぶとは、流石は私の自慢の娘だな。ウェル君、愛娘?ギネヴィアの事をヨロシク頼むぞ」
後日ギネヴィアの父親と面会させられたが、何故か気に入られてしまった。
「ギネヴィア、ウェル、おめでとう。二人が付き合うなんて、とても嬉しいわ」
しかもギネヴィアとセシアンナ皇女は知り合いだった。
外堀は完全に埋められた。
こうして僕とギネヴィアは正式に付き合うようになった。
赤熊のアカネ、青豹のアオイ、二匹の魔物と契約をして、彼女達にギネヴィアの護衛を任せる事にした。
ちなみにアーサーには伯爵家令嬢のロザリア、ランスロットには子爵家令嬢ベルリーナという彼女が出来た。
どうやら侯爵家令息ルート悪役令嬢のロザリアと伯爵家令息ルート悪役令嬢のベルリーナはシナリオ通りの行動をしているようね。
「ギネヴィアが公爵家令嬢だったなんて」
父親との面会の時にギネヴィアが公爵家令嬢だと知った。
「本当に知らなかったのか」
「学園中の全員が知っているぞ」
「てっきり知っていると思ってた」
「ウェルらしいな」
「・・・・」
僕は無言で佇むしか出来なかった。
ちなみにアーサーは侯爵家令息、ランスロットは伯爵家令息、パーシヴァルは子爵家令息、ガラハッドは男爵家令息だった。
平民なのは僕だけだった。
平民なのに公爵家令嬢と付き合っても良いのだろうか。
「ウェルが功績を上げて、貴族になれば良いのよ」
ギネヴィアが僕に貴族になれという、むちゃくちゃな要求をしてきた。
簡単に貴族になれるとは思えない。
耐性機能を備えた魔物の皮膚や鱗を既存の鎧に錬金術で張り付けたら、呪い、毒、炎、冷気などの攻撃に効果があるかもしれない。
それを聖騎士科に採用してもらえば、功績になるかもしれない。
早速バジリスク、サラマンダー、コカトリスを討伐して、皮膚や鱗を丁寧に剥ぎ取って、鎧に張り付けた。
目的通りに耐性機能を備えた鎧が完成した。
「確かに耐性機能を備えているが、このような鎧は聖騎士科の生徒の装備には相応しく無い」
聖騎士科に持参したが、教官からは鎧の採用を拒否された。
「素晴らしい鎧だ。是非とも冒険者ギルドに納品してくれ」
次に冒険者ギルドに持参したら、鎧を納品してくれと言われた。
「ところで鎧の登録商標は何にする」
「着るぬいぐるみというイメージで開発したので、武装着ぐるみです」
「この武装着ぐるみは良いな」
「耐性機能を備えた鎧なんて、本当に画期的だよな」
「高等魔法学園の聖騎士科の教官は採用を拒否したらしいぞ」
「馬鹿な奴だよな」
武装着ぐるみは冒険者達に好評みたいだ。
買い取り出来ない冒険者の為にレンタル業を始める事にした。