ギネヴィアの覚醒とヒロインの逆襲
ギネヴィアの誕生日プレゼントにオルゴールを贈ろうと思い、僕が居た頃に一番人気のあった曲のオルゴールを召喚した。
「オルゴールを初めて見ました。とても嬉しいです。大切にします」
彼女は初めて見るオルゴールにとても喜んでくれたように見えた。
この曲を何故か知っているような気がする。
思い出したわ。
前世で一番好きな曲で、死ぬ時にも聞いていた。
どうしてこの曲のオルゴールなの。
もしかしてウェルも転生者なのだろうか。
疑問が浮かんだが、次々と前世の記憶が甦ってくるので、直ぐに忘れてしまった。
私は病弱な為に十五歳で生涯を終えた。
この世界が夢中だった乙女ゲーと似ていると分かった。
自分が王太子ルートの悪役令嬢だと知ってしまった。
桃色髪の少女がヒロインだと理解した。
驚愕の余り顔色が真っ青になるのを感じた。
「ギネヴィア、顔色が悪いよ」
「何でもないわ」
ウェルが心配そうにしていたが、転生者だとは知られたくないので、何でもないと誤魔化した。
「学園よ、私は戻って来たわよ」
名案が浮かんだので、私は復学した。
あのモブはセシアンナの推薦で入学したという情報を掴んだ。
二人のシークレットラブの同人誌を学園中にバラまいてやろう。
そうすればルイモンド様とセシアンナは婚約破棄になるかもしれない。
他にもアーサー様とランスロット様のボーイズラブ、ロザリアとベルリーナのガールズラブの同人誌もバラまこう。
私は直ちに地球へと異世界転移して、同人作家で友人の夏小宮冬華に同人誌を作成させて、この世界にとんぼ返りした。
そして同人誌を学園中に空間転移させた。
これなら私の仕業だという証拠は残らない。
「この同人誌は何なんだ」
「「「この薄い本は何なんだ」」」
僕とセシアンナ皇女の赦されざる秘めた恋の同人誌が学園中にバラまかれた。
セシアンナとウェルの不倫の薄い本が王立高等学園中にバラまかれた。
俺とランスロットがホモだという薄い本が学園中にバラまかれた。
俺とアーサーの同性愛の薄い本が学園中にバラまかれた。
「この同人誌は何なのよ」
「「「この薄い本は何なのよ」」」
ウェルとセシアンナの浮気の同人誌が学園中にバラまかれた。
私とウェルの赦されざる秘めた恋の薄い本が学園中にバラまかれた。
私とベルリーナがレズだという薄い本が学園中にバラまかれた。
私とロザリアの同性愛の薄い本が学園中にバラまかれた。




