召喚士の挑戦
「どうして平民が王宮召喚士のラーマ様の弟子になるんだ」
ラーマに憧れる召喚士ゼクトは苛立っていた。
理由はウェルがラーマの弟子になった事だ。
確かに神獣を召喚したのだから、アイツの実力は認めよう。
しかし平民だぞ。
俺は納得出来ない。
こんなったらアイツより凄い神獣を召喚してやる。
ゼクトは無謀な召喚を実行した。
「我を召喚したのはお前か。人族の分際で魔王たる我を召喚するとはな。余程死にたいらしいな」
「・・・・魔王だって、そんな馬鹿な。俺は神獣を召喚した筈だ」
ゼクトの顔色は真っ青を通り越して、真っ白になっていた。
「死ね、愚か者」
「ぎゃあああ」
魔王の魔術によりゼクトは石化した。
「さてと人族に恐怖を与えて、支配してやろう。取り敢えず眷属を召喚して、新たな居城造りだな」
魔王は誰も寄り付かない土地に空間転移した。
「息が出来ない」
「魔王様、苦しいです」
「助けて下さい」
召喚した眷属達が次々と絶命していく。
「な、何だ。我も苦しい」
魔王は身体に異変を感じ始めた。
この世界の大気は魔王の居た異世界の生物には猛毒であり、魔王は苦しみながら絶命した。
世界の危機は誰にも気付かれずに回避された。
「大変だ。ゼクトが石化している」
召喚士のゼクトという人が石化しているので、僕が石化を解除する為に呼び出された。
「俺は魔王を召喚してしまった。俺はお前より優秀だ」
解除は直ぐに終わったが、魔王を召喚したなどと戯れ言を言い始めた。
石化のショックからか、かなり錯乱していた。
彼は精神科の病棟に隔離された。




