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キャラクター外伝#2-殘香_重複投稿

作者: ナメクジ

もっと多くの方々が近づきやすい『フラットフォーム』でも活動を並行していきたいと思い、無理を承知の上で小説家になろうとの並行を決めました。 約束は必ず守るので見守ってもらえると嬉しいです。

「死の軌跡(きせき)が満ち溢れている廃墟(はいきょ)に多くを

失って(から)になってしまった。少年がいた。」



泣き方すら忘れたのかそれとも自身の感情を

理解できないのか叫んでいた少年は

力の限りしわくちゃになり、

破られページを失ってしまった無題の本のようだった。



鏡に映った瞳に刻まれている息が止まるように残酷なでありながら

あまりの明らかな死の形。

あちこちに散らばっている火が途絶えた

生命の灯なき皮(死体)のむなしさにと悍ましい汚れに彩られていく。



器として意味を持たされ奇跡としてたたえられた

その経験はしょうねんを殺し採取兵器として洗脳され

体に愚かさの結晶体である偽りの水(聖水)を含んだ。



風呂を終え外にでた。温まった体は少し霜のついたくらいの軽い寒さに包まれた。

「寒っそう言えば今日の夜から気温下がるとか言われたな。

あ―――、鐘の唸りが聞こえる。なんだろ、鏡に誰かが。」



鏡に映っていたのは六つ羽と七つの喇叭を持った天使が見えた。

ベールに隠されている口の動き方から何かを言いたがってるのは理解したが、

高潔な存在であるべきの天使の姿を見ていると

思い出せない記憶が断片的に見え、からだが

無数な刃に刺されたようにほてってしまって

己を忘れありっだけの全力を出し切った魔力の塊をを手で振り払った。



「ヴェエ――、はぁ―――はぁ――ちょっ...これ僕が?―――マジでやばい。」

手加減を忘れ本性のまま投げ出した力は

鏡を含めた部屋の半分以上を粉々にしていた。

丸ごと開けてしまった景色を眺めながら夜更かしをしようとした。



見下ろされる都市社会の節制(せっせい)され街。

疲れたわけではなかったがいきなりやって来る眠気に

目を瞬いたアリアは濃い灰に籍をして目覚めたそこは

記憶奥底に投げ捨て徹底的に忘れようとした悪夢の真ん中であった。



黒い煙が消え鐘と喇叭の音が聞こえた。

義理の親と実の兄を失ったアルカトラズプロジェクトの

第七研究団地の地獄みたいな過酷さ、その瞬間をまた見させていた。



アルカトラズプロジェクトとは〔()〕と〔ハネ()〕の

数多な目的の一つである〔[[rb:怪異 > かいい]]〕の黒い王、

〔カルメン〕と叶える人工怪異非倫理的な大規模の人間実験であった。

()〕と〔ハネ()〕は実験のためにただでさえ足りない人口数を多く失った。



実験の最終段階、ほとんどの素質なき凡人たちの

魂を優れた二人の兄弟の中に入れる儀式があったあと。

二人は順調に〔カルメン〕と同レベルの兄の方は

何もかもを自分勝手にしたがさせろうとする魔術師たちを

ずっと疑い最初に付けられた制御装置をとっくに壊しておいた。



事の過ちなのか力を得ることで辞めず兄の〔博士(は...かせ)〕は

体の元の容量を遥かに超えるほろ有江ざる負えない力を基に

脆い人間としての己を捨て怪異となった。

だがそこで辞めず力は膨らみ続けて違和感を感じるほど真っ白な姿になった。



その場面を見ていた〔カルメン〕は気持ち悪いと言いながら

新な白い怪異を含めた研究団地のすべてをを壊そうとした。

どっ黒い魔力の塊が放たれた瞬間怪異となり果てた〔博士(は...かせ)〕の

中心に白い圧力が周りの全て飲み込み制した。



元ならアリアはその衝撃波に吹き飛ばされてしまって、

後で事件をかたずけに来た羽のビショップたちに

よってひろわれ病院で目が覚めた。

アリアの目の前に広がった記憶にないまた新たなショックだった。



黒い王と白い王の対立、その格が違う存在たちの気配

全く違う方向に高速回転する歯車のように、

摩擦しながらその場にいる全てを圧倒していた。



「ほお...模造品に―しては、なかなか...ではないか。だが...その百悪は―――。

どうせ、貴様...なんかに――用はない」

〔カルメン〕の声が響くたびいきなり泥の波が

体を指すように擦り抜ける感覚にめまいがした。

空気さえ揺らがす緊張感、彼らだけの意識中で

何もせずに序列を決めたように見えた。



その恐ろしい事実を覚えたとき

廃墟の残骸から助けを求める鋭い鳴き声がした。

黒い王が去ってから暫く空になったみたいにじ―――っと

立っていた〔ハカセ〕はその音が聞きたくなかったのか,

自分を庇っている魔力を足に乗せて地面を蹴り上げようとして足を上げた。



その瞬間倒れていたはずの自分がたち上がり

目を赤く光らせながら手の中から怪異になってしまった兄に強炎を噴出した。

〔ハカセ〕の集中を浴びることに成功したが覚えにもいない

目の前光景に気を取られていつ時また鐘と喇叭の音が聞こえた。

夜明けに響く宗教施設の聖歌みたいなその音と伴った視界は息をまた止めさせた。



「愛おしい人の子よ、我らの喇叭をその身に抱いた我らの依代(いたい)よ―――」

いきなり後ろから鏡に映っていた天使が自身の羽で

アリアを包みながらゆっくり降りてきた。

その状況に青年はまた極度な不安を感じ始めた。



パッ!フィンガスネップの軽い音と共に音が消え周りの景色変わった。

「ここ...は?」

「やっと落ち着いたか。/状態、おち、ついた。/

今になっておちつくなんて、ほんと、

依代失格なのではないかと、

それならとても許せないんですね?/(無言)...―――」



真っ白いっていうより〔ハネ()〕の中央礼拝堂みたいな

神性さを感じらるどこなのかしらない空間にいきなり

移動して天使のように見える四つの存在たちに

意味も分からないまま声を掛けられていた。



「少し質問してもよろしいでしょか。」

と言いながらすぐ言葉をつながせるつもりだったが

アリアに不満を持っているような天使が

言葉をさえぎりながら手から稲妻(やいば)を打ち放った。

アリアの服に命中した紫の稲妻の槍は青年をそのまま壁に突き刺した。



「おだまりなさい。人間、それ以上不敬な口を

ほざいたら串刺しにしてあげましょ。/

余計なことはお止めなさい。

彼は大事な依代だ。それで何がききたい?/

無礼、斷罪、依代、価値有り/(寝ているようだ)―――」



多少、個性が強そうな四人にアリアはこう質問した。

「貴方様方々は天使、アルクでありますか?

もし、貴方様たちが[[rb:聖書 > せいしょ]]のアルクでしたらここで何をして、

そもそもここはどこでありますか。

なぜさっき僕にあんなバカげた悪夢を思い出させたんですか?

どうして人類をすくいに来ないんですか...」などの文句同様な質問を続いた。



「鋭いんですね。そう我々は〔ハネ()〕の教皇(きょうこう),

アレクサンテス・ロンティアモに信託を伝えたものです。/

ロンティアモどこまでも素直で清廉な魂の持ち主であったが、

使命に嵌め気高きの魂を失いながらも我らの声を

探し続いたあの愛らしき姿を忘れるはずがありません。/

我ら、オリジン・アルク、一つであり、四人である、聖書、

ロンティアモ、救い、白色のの世界が到来す...る。/

(起きたようだが声を低く鳴っているだけ)―――」



教皇と一番近い四つの ハーイ・セイント・プリスト 、ビショップの一人であった

アリアは何となく〔ハネ()〕の本質に何となく

感を持っていたがそれを聖書の存在から丸耳で聞く衝撃は相当だった。

ハネ()〕に入ってから疑いを覚い、ずっと己の事実を言わずに生きてきた。

それはその分この組織を信じられなかったこともあったから

熱心な意思を持った神父ではなかった。



でもここでの生活をしてきながらこの宗教にすごく頼る人々にあってきた。

彼らの中ではたちの悪いものもいたが

また彼らのなかには何かを持っていないから恨むためではなく、

自分の今に満足と感謝を覚えるためだと言う 善人もいた。



だからアリアは〔ハネ()〕の最初の目的がどうだってあれ、

自分の目の前の天使はもはや意味のない存在であり

人間の心の可能性は崇高なる神を超えることもかなえることを覚えた。



心に残る絶望は無かったが、なぜ彼らが

自身に姿を現せたかについての疑問が残っていた。



「虚しい事ですが大体予想はついていたので

寧ろすっきりしました。

だが貴方たちはなぜ僕の中に干渉してくるんですか。

あの日のことをどうして見せてくれるんですか。」



雷霆の槍を振り払い壁からでた

多少半句的にも見える態度に雰囲気は一瞬に固まった。

「それは私が答えられるものだね。少し場所を移そうか、

君たちはここで待ってろ。いいか絶対ついて来るな。」



彼が己の羽を伸ばして指をはじいたらアリアと

四つの天使の中でリーダーに見えた男は別の空間え移動した。

最終実験が起きる前の第七研究団地の内部施設だった。

懐かしき気持ち悪い風景で彼は言った。



「真実を求めていたよね、ここで行っていたアルカトラズは

私たちが顕界するための依代を選別、器の機能拡大でした。

いたるべき白色の世界のために顕界して

計画を加速化させる必要があったんですよ。」



ベールに隠されているせいで向こうの彼の顔は

はっきりには見えなかったが神性を乗せて

強圧さえ感じる臭みにはアリアを警戒させるに十分だった。



「脅しのつもりなら聞かないのを一番よく

知っているのはそっちなのでは?あの日、

最終実験のもとになったのは僕の兄を含めて二人だった。

兄はあの時以来とんでもない怪異になって姿を消した。

お前らと怪異にどんなかかわり点があるんだ?そもそも怪異とはなんだ?」



無言でただ押しつぶされていくみたいな強圧な

神の言動にむかついたのか、

アリアはまた極度に攻めるような言い方で

質問と怒りを混ぜて吐き出すように問いだした。



「そこまでストレートに入って来るとさすがに困る。

うん―――私が答えられるものではないなでも

君の兄はわれらに至る不徳を行っているのではない。

彼には彼なりの計画と役割を与えられた。」



「まるで貴方の上にまた各外れの誰かがあるように聞こえるんだが。」

天使の皮肉だけではないような声に分かることのできない

何かを一瞬思い出させた。

人類に下られる無責任な神々の名を飾った粛清。



「すきな方向に想像したまえ。

あ、最後に覚えておけ人の子よ。

依代[[rb:故 > ゆえ]]君には我らの[[rb:喇叭 >けんのう]]が許されるが

どこまであがいてもわたしたちは切れない縁だと言うことを。」



天使の笑え声が遠くなっていく。

目覚めた夜明けには何となく忘れきれない痛みの灰の匂いがした。



[終]

3ヶ月ほど前からpixiv小説で活動していたなめくじと申します。 以前から小説家になろうで活動することを考えていたのですが、アトリエ環境を見直しながら併行することになりました。


完全に並行が可能に慣れるまでは時間が少しかかると思いますが、多くの方々に私が製作するコンテンツを楽しんでもらいたいと思っております。

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