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主人公ちゃん、思い出す
ドンッ
え?って思った時には体は宙を浮いていた。
近づく地面に形ばかりの受け身をとり、階段を転がっていく。
打ったところが痛い。ジンジン痛む。
私、痛いのは好きじゃないんだけど…。
そんな場違いなことを思っても、意識は朦朧としていく。
意識が遠のく、最後にみたのは、焦った顔をした憧れているあの方だった。
───あぁ、綺麗だな。
そんなことを思いながら私は完全に意識を手放した。
暗い夜道を一人の少女が歩いている。
明るい画面の中には凛とした金髪の少女がうつっていた。
「あぁ、可愛いなぁ」
幸せになってー!!!!私の中では幸せにするー!!!なんて大声で叫んでいる。
そんなルンルン気分の少女は後からくる車には気づいていない。
──危ない!
声にならない声をあげるが少女は気づかない。
「……あ」
少女が気づいた時には既に手遅れだった。
大きな衝撃を体に受け、宙を舞う。
地面に体を打ち付けられ、頭からたくさんの血が流れている。
──私はこの子を知っている。この状況を知っている。
騒がしくなっていく周りの音を聞きながら1人ぼんやり。
これは………私?