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【完結御礼】黒姫ちゃん、もっかいゆって? ~ 異世界帰りの元リーマン魔女っ子なんやけど転生物のアニメっぽく人生再デビューしたいっ ~  作者: 香坂くら
はっき 夢の世界のわたしは過去のわたしでもあって別の人生を歩んでる愛おしい人でもあって。

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14 再訪の撫花家、悶着

ブクマ感謝です。

異世界魔女っ子のファンタジーラブコメ。はっじまるよー。

連日絵無しです。すみません。


 サラさんから預かった腕時計。

 手に巻いてると、慣れてなくてムズムズするので、ずっとポケットに入れてた。


 確認したら完全停止してた。

 もうかれこれ2日も前の出来事、長針短針がピタッと0時を指してた。そのまま怒ったように沈黙してた。不覚。思わず2度見してしまった。


「うわぁあぁぁぁぁ」


 さぁてと、暗闇姫ハナヲ。

 キミはどんなツラ下げて撫花さんちに戻るんだい?


「いやいやいやいや。戻れるわけないっしょ!」


 仕方なかったとはゆえ、撫花さんに暴行して、しかも逃亡しちゃったんやぞ?

 仕方なかったとはゆえ、落ち込んでる撫花さんを見捨てて帰ろうとしたんやぞ?


 ……はあぁぁぁ。

 もうヤバい。ヤバすぎるよぉ……。


「とにかく数日間、過ごせる場所を見つけないと」


 クヨクヨしても始まんない。気持ちを奮い立たせて行くゾ!


「――ハナヲさん。おかえり」


 駅のホームで撫花さんが待ち構えてた。


「どわああぁぁぁ?! ――ぶ、撫花さん?! ど、どうして」

「はい。オカエリなさい。どうしてって……ここで待ってました」


 イヤやぁ、その何事もなかったかのような優しい微笑み、ヤメテェ!

 罪悪感が重くのしかかるー。撫花さんコワイーっ!




◆◆



「サラさんから連絡もらいまして。もう数日、泊めてあげて欲しいと」

「はぁ……。えーと、その、あの」


 駅前のファーストフード店。

 まだお昼前の時間、サラリーマン風の男性がチラホラいるばかりで空席が目立つ。


 とはゆっても公共の場。

 なのに。

 撫花さんがテーブルにオデコをくっつけた。そして詫びの言葉を並べ始めた。


「わたしとしたことが。欲望のままに、公共の場所で、年端も行かないキミに、了解も得ないまま、ふしだらな、あり得ないことを。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!」


 だからそれがコワイんだって。

 もうヤメテくださいっ。周りがヘンな目で見てるしっ。


「……わたし、迷惑かけたくないし。どこかにお宿借りようかなって思ってる」

「そんな……」

「ご厚意は嬉しいんですが」


 決意ってほどやないが、最初からそうしようって思ってたし。まさか撫花さんが迎えに来てるなんて思いもしてなかったし。

 沈黙のわたしに撫花さんは小さくタメ息ついて立ち上がった。


「……じゃあせめて、宿探しをお手伝いします」




◆◆



 しかしこれが裏目に出た。


 考えても見ろ、昼間からチュー学生連れたオジサンが「部屋空いてますか?」とホテルのフロント係に尋ねるんだ。そりゃ怪しむって。


 2件断られて3件目をあたったとき、裏でこっそり呼ばれていたお巡りさんらが駆け付け、わたしらをセット職質した。


「い、いや。わたしは決して怪しくアリマセン! この子をホテルに泊めてあげたいだけで、部屋に着いたらバイバイするつもりでした!」

「泊める? この子を? ……この子って中学生だよね?」

「ええ。中学生ですよ。わたしはこの子と一緒にホテルに来ただけです」


 ダメだ、撫花さん!

 ゆえばゆうほど、そんなコトなかったとしても、言い訳っぽく聞こえちゃうからっ!

 お巡りさんたち、見合わせたカオがもう明らかに「アウト」ってゆってる。


「もう少し話を聞かせてもらってもいいですかねぇ。キミもね。ホント学校の時間でしょう」

「だからですね」

「もうここではしゃべんなくていいから。後でゆっくり聞かせてもらうから」


 あぁ~。

 ガチ、アウトだぁ。



◆◆



 事情を理解してもらい、解放されたのはお昼過ぎだった。


 正直わたしの身元確認に手こずるだろう、まさに正体不明、「一体オマエはナニモノなのか」と大騒ぎするハズだと覚悟してたんやが、コトはすんなり解決した。


 つまりわたしはこの世界ではナゼか【撫花ハナヲ】なのだそうだ。


 こっちに跳ぶときにサラさんがそのように設定したのだそうで。それはまぁ、この世界に溶け込ますために適当に登録しただけにすぎないのだけれども、何はともあれ、危ういところで助かった。


「お父さん。紛らわしい行動取っちゃったら、ほら、娘さんに迷惑かけちゃったでしょ。気を付けてくださいよ?」


 なんて、実際撫花さんはなーんも悪くなかったのに、説教っぽくお巡りさんの注意を受けて、分かりやすくヘコんでた。

 で結局のところ、再度撫花家のお世話になるハメになったわたしと、しょげ気味に家に帰る姿は客観的に考えるととても滑稽で、笑い話のお土産になりそうだった。

 ここまではまだそんなノーテンキな空気だった。


 ところが夕方になってまず陽葵さんが帰宅せず、代わりにお巡りさんが再び訪ねて来たときに笑いごとで済まなくなった。


「父……は、いま着替え中ですが……どうゆーコトですか?」

「いや、キミのお父さんにね、直接お伝えしたいんだ」


 撫花さんは、わたしと一緒に出掛ける準備をしていた。

 もちろんそりゃ、陽葵さんを迎えに行くためだ。


 どこに迎えにって……。


「陽葵は誘拐なんてされてませんよ? あの子はわたしの……妹なんですから!」

「だからね、そーゆー話じゃなくってね」

「やったらどーゆー話なんですか! むしろこっちが誘拐されたって気分なんですよ!」

「まーまー。分かったから。早くお父さん出して」


 押し問答中の玄関に撫花さんがあらわれた。久しぶりに着たらしいスーツ姿がコロッコロで、つい吹き出しそうになった。いやいや、わたしはいま、真剣に怒ってるんです。笑わせちゃダメです。


「あーお父さんさ。奥さんとちゃんと話し合ってくださいよ」

「……はい。済みません」


 ちょ! 謝るの、なんで!

 わたし、カッカきたもので、お巡りさんについ食って掛かった。


「警察はどっちの味方なんですかっ。ウチの父が誘拐犯なら、あの女の人は児童虐待犯ですっ」

「まーまー。とにかくしっかり双方で話し合って。可哀そうなのはお子さん()()なんだからね」


「わたしは可哀そうやありません」

「まーまー」


 またもやお巡りさんはゆうだけゆって帰っちゃった。


「……撫花さん。早く陽葵さんのところに行きましょう」

「はい」


 向かうは陽葵の実の母親宅。

 わたしと撫花さんは、陽が落ちた暗がりの道を、急ぎ足で突き進んだ。


パソコンキーボードのキートップ?

が取れたんですが! とても文字打ちにくいんですが! どーしたらいいですか?

早朝と帰宅後にがんばって、どうにか1話分打ってギブアップ。


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最後まで読んで頂き有難うございました。

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