じゅうはち。 心折れたん?
日間PV1000超え有難うございます?
「――それともうひとつ。このゲームには裏があります」
「裏? ナニまだ未公表のネタがあんの?」
「当初キャストうちだけで密かに掛け金を積み上げていたこのゲーム……なのですが、あるとき外部に漏らしちまったヤツがいたらしいのです。そして『それは面白い試みだ』となりまして。興に乗った魔物族の有力者や、更に話を聞きつけた人族の金持ちらがこぞって【不可】に大金を賭け始めたのです。いつしか積算された金額は天文学的数字に……」
「ワシはただ、それに着目しただけじゃのに……」
ここはより正確に目がくらんだとゆいなさい。
ミズーリのジイチャン、アンタ確か仙人って呼ばれてましたよね?
きいてアキレますよ!
「でも、勝ったためしがないなら、全員失敗に賭けるはず。賭けにならなかったでしょう?」
シータンそれ。ごもっともや。
「そーなのです。賭けのはずなのに、ちっとも賭けに勝つ者が現れない。勝負にならないコトが判明しました。……そのうちに賭け事自体が忘れ去られ……わたしらの代になって不意に過去の業務日誌にそのような記述が見つかり、大慌てで預かっていたお金を払い戻そうとしました」
使い魔のマカロンがルリさまの頭の上でクシャミ。一同ビクッとした。
「しかし返金先が不明なケースや、打ち手と言うんですか、賭けに乗った人らの意識も変質してまして、なんでも【ロマン】にお金を託したから……との事で」
「ロマン?」
「いつかきっと新たなチャレンジャーは現れるはずだ。積んだお金は夢に挑み、見事に成功した者に与えようではないかと。つまり彼らはこの博打ゲームのエンディングを心待ちにしているのです。歴史的瞬間を見届けたいと切望しているのです」
「はぁ……」
リン、アンタさ。
ものスゴーイ話してくれてるっぽいけどさ、よくよくかみ砕いて理解すれば「ありがとう」の言葉を聞きたいってゆってるだけなんちゃうの? 漆黒姫の。それさ。かなりムリあるから。
そんでもって漆黒姫よ、アンタ裏で相当変人扱いされてるよ?
姉としてちょっぴりカワイソウになった。
これは自覚持った方がええで?
「彼女の辞書にありがとうとごめんなさいの文字は無いでしょう。今回の賭けは負けで決定ですね」
シータンの口から早々の敗北宣言でたー! って、ちょっと待ちなさいっ!
シータン「負けですね」
話数挿入の場合、トップページの「更新された連載小説」欄とかには一切載らないんですね。




