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【完結御礼】黒姫ちゃん、もっかいゆって? ~ 異世界帰りの元リーマン魔女っ子なんやけど転生物のアニメっぽく人生再デビューしたいっ ~  作者: 香坂くら
ろっき ワガママじーさんを救うために生意気な妹の願望を叶えるのも姉の大事な務めなんや?

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じゅうご。 闇館ブキミやね?


「ハナヲ。わたし、オナカ減りました。早く終わらせてオウチに帰りたいです」

「だよね。ヘンタイジイさんに付き合ってる時間がもったいないしね?」


 シータンとルリさまに激しく同意っ。


「ミズーリジイチャン、要は(テネヴ)館で探し物をすりゃいーんでしょ? とにかくそこに付き合って。わたしら側の立会人になってもらうから。で、リンは漆黒姫側の立会人ね」


「ハナヲの言う通りです。わたしたちが、おふたりに教えてもらいたいのはひとつ。館から何を探し当てたら良いのか? その一点です」

「そうそう。わたし、学校があるから言うほどヒマじゃ無いんだって。ヘンタイじーさん、さっさと教えなさいよ」


「まぁ待てい。実はワシも具体的な話はいまいち理解しとらんのじゃ」

「どーゆーコトなんっ?!」


「あなたお年寄りの皮を被った詐欺師ですか?」

「結局なーんも知らないんじゃないっ」

「ま、まぁまぁ」


 わたしら3人の詰め寄りを受けて、ミズーリジイチャンはタジタジとなった。


「探し物などについてはわたしからご説明します。現地でオリエンテーションしますので、まずは闇館に向かいましょう」

「おーおー。メンドーなコトじゃ」


 ミズーリジイチャン、アンタがゆーか!



 εξ εξ εξ εξ



 (テネヴ)館に着くと、かんなぎリンは自前のバックに仕舞っていたボールペンを執拗に点検しだした。漆黒(ノワルディジェ)姫の千里眼(盗撮)を防止する魔法アイテムだ。ナイショ話や隠し事をするときに使うもので、闇館の従業員はすべからくこのアイテムを所持しているという。


 かんなぎリン、確かアンタこないだそのアイテムの存在知らんかったよね?

 ハブられてないか?


「しっかり動作確認しておかないと。……これでよし。では皆さん、とりあえずテーブルについてください」


 まどろっこしい、とっとと口頭で説明しろ……と思いつつも座る。


 地獄を描いた宗教画が飾ってあるかと思えば、その横に()()()首を抱えた魔女の彫像。赤茶けて剥げかけた壁。古めかしく蜘蛛の巣の張ったシャンデリア。どれをとっても闇の館にぴったりの、黒々とした邪を感じる内装や。


 さぁ、まず誰から死ぬ? って聞かれてる気分。


 バサッと白いカーテンが降ってきた。

 スクリーンらしい。所々穴が開いたり破れてるし。


 8ミリ映画ばりの「カタカタ音」が鳴りだし、トーキーな映像が流れた。


「では今からこの賭けゲームについてのガイダンスを流します」


 本格的にウザいっ!

 横を見るとシータンが、もうすでに寝息を立てていた。


 あーあ。先越された。


挿絵(By みてみん)

ハナヲ「先越された」

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