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【完結御礼】黒姫ちゃん、もっかいゆって? ~ 異世界帰りの元リーマン魔女っ子なんやけど転生物のアニメっぽく人生再デビューしたいっ ~  作者: 香坂くら
ろっき ワガママじーさんを救うために生意気な妹の願望を叶えるのも姉の大事な務めなんや?

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じゅう。 漆黒姫の四天王?


 陽葵が賭けゲームを辞退したと聞き、漆黒(ノワルディジェ)姫が遣いをよこした。

 昨日かんなぎリンには説明して納得してもらったが、直接ワケを話しに来いとゆう。


 彼女に仕える4人の執事、【漆黒姫の四天王】(誰かネーミングしてあげてクダサイ)のうちのひとり――と称した高校生風の女子が玄関でそう告げた。


「漆黒姫曰く、違約は即ゲームオーバーと見なされます。『ヤル気の無い話は最初からするな』と」


 そんなコトゆわれてもね。


「キミ、漆黒姫の執事って? 女の子だよね? 高校の制服を着てるのはどーして? キミにお使いを頼んだのはどーして? 妙にオドオドしてるのはどーして?」


「わーん、ちょ、ちょっといっぺんに色々聞かないでクダサーイ! これでもわたしは筆頭執事なんですよーっ?」

「ごめん。だって女子高生を遣わせてきたからさ、漆黒姫のジョークやって思ってん。れっきとした女性執事やったんですね、失礼しました。……ところでえーと。何ゆいに来られたんでしたっけ?」


 筆頭執事? を名乗る女の子はペコリと改めて頭を下げ、せっかくの高校制服変形型・燕尾服が汚れるのも構わずに片膝付きした。


「漆黒姫は疑念を抱いておいでです。(ノワル)姫さまがこの度の契約を反故にされ、金銭のみを得る卑怯な行ないをせぬものかと」

「そんなんしないよ。筆頭執事さんはどう思うん? あの黒姫が仕出かしそうって思うのん? そんな悪々しいコト」

「おっしゃりたい趣旨は伝わります。ゴメンナサイでございますが、これは漆黒姫さまのいつもの戯言、オフザケでございます。よーするにですね、ヒマつぶしの話し相手になって欲しいと、そのようにおっしゃってるワケです」


 ナットクナットク。


「けどま随分有り体にゆうね? どーせキミの漆黒姫(あるじ)が今のこの遣り取りを見聞きしてるんでしょ? 後でお仕置きされちゃうよ?」

「それは大丈夫です。わたしは長年姫に仕えておりますので。そのあたりの対策はバッチリなのでございます」


 彼女が目前にちらつかせたのはボールペン。

 これ、ありとあらゆる魔法を制御する優れモノやそうで。


「漆黒姫さまが愛用される遠望鏡の類にも対応してまして。ただ見えなくするばかりでなく、こちらの都合の良いように見せるコトが可能なのでございます。とーっても便利なアイテムなのです」


 どー見えてるのか質問すると、漆黒姫の威令にひれ伏し、大汗をかいて弁明しているわたしの図が届いているそうだ。

 ……それってなんかモヤるな。

 あとさ、そんな便利アイテム、かんなぎリンにも教えてやってくれ。


「他の機能としては……」

「もーいーです。……ま、支度してすぐに参りますと伝えといてクダサイ」

「有難うございます、暗闇姫(ナディーヌ)ハナヲ姫さま」


 ヘンな呼び方すんなっ。

 ナディーヌは前世での名前だって。


挿絵(By みてみん)

ハナヲと筆頭執事「デイスズアペン」

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