76 閑話、ワンダーピープル
「乗られる方がいますので、もう一歩づつ中に御進み下さい」
そのセリフを聞いてようやく気が付いた
電車の入り口に、人の2倍くらいの幅の高校生と、その友達らしい普通サイズの幅の高校生がいた
二人ともスマホをいじっていて入口から動かない
ちょっと年配の御婦人って言えばいいのかな?
人の年齢ってよくわからないんだよね
入口に肉の壁があるので、電車に入りたくても入れない
隙間を見つけて身を押しこむ
「ちっ、ババアが!」
身体が当ったデカイ方がスマホを見ながら吐き捨てる
「今日の授業アレだっけー?」
細い方の高校生が言うと
「いや違うっしょー、マジ検索しいてみー」
と2倍体の方が言った後、友達の頭をスパーンと叩く
よく漫才なんかでやっている『突っ込み』っというやつだ
GWがあけの初日
GWボケしていたけど、朝一の光景があまりにも衝撃過ぎて、一発でボケがふっとんだ
でも『彼女達』の将来が真面目に心配だ
それとこの国の将来も
子供が生まれて娘で、大きくなって『あんなの』になったら泣くな、たぶん
出社前に、イケメンの突撃にあったのと同じくらいのダメージを負った
今日くらい平穏な会社生活を送りたい
お願いだから、会社では仕事をするだけにしてください




