464 月下青年 服部聖の章 その2
前の話の続きです
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彼が店を出ていきました
取り残された私
目の前には服部部長の奥様とお嬢様
「非常識な!」
両方から責められてました
いや
「食事をするだけ」
ということで呼び出しておきながら婚活させようとした人間に言われたくないですね
とまあここで気が付きました
彼は今頃
「ふっ問題ない、計画通りだ」
くらい言っていることに
つまりは部長様ご一家を嵌めたわけですね
自分の思い通りに人が動くと信じている部長様一行
目の前に『ロマンスの神様』がいえば喰いつきますよね
そして「話が違う!」と言っても逃げ出す彼
そして(宇宙船が刺さった残され島に)取り残された私
・・・攻略本でも欲しいくらいじゃわい?
しかし彼の逃げっぷりは凄かったですね
聞いていた通りでした
いえね、あれは一万年と二千年前、ではなくてちょっと前のことでした
何かの折に彼が言っていました
「最近では我慢ができなくなってきた」
・・・会社勤めがそれでいいのか?と言いたいです
今までいい子でいたけれどもう辞めたそうです
「真面目な人間が損をして、わがままな人間が出世する社会で真面目にやってられるか」
だそうです
早い話、自分は毎日時計の針がテッペンを回らないと帰れないのにわがままな上司は定時に上がってゴルフの打ちっ放しに行く
そりゃ切れますよね
でもそれは昔からです
確立された大人社会で苦悩する主人公、でしたっけ?
定番ですよね?
・・・ところで、婚約破棄したくせに都合が悪くなると人のせいにして責める王子とその相手といったなろう小説定番の人間はどうすればいいんでしょう?
攻略本でも欲しいくらいじゃわい?