43 壁新聞の会議は踊る
「こんなのダメダメですわ!まったくセンスというものが見られません!」
「ええ本当に」
「このようなものを会社の廊下に張り出したら、会社の恥になりますわ」
「あんたたち!いい加減にしなさいよ?文句ばっかり!!!」
「言いがかりはよしてくださいね?良い新聞を作ろうと心を鬼にして言っているのですわ(二ヤリ)」
「そうですわ!こんな駄作を見捨てもせずに良くしようとしてますのに(二ヤリ)」
「ウソつくなー!」
どうも加藤です
壁新聞係の加藤です
ようやく壁新聞を作るために会議が始まりましたが最初っから紛糾しています
当初は
委員長のイケメン
委員の私
非公認押しかけお手伝いのひとみちゃん
の3人で会議する予定でした
しかし、そこに乱入するイケメンガール達(総勢10人)
この機会にイケメンと距離を縮めようと肉食女子のオーラ満々で会議室に入ってきました
彼女達に甘いイケメンは委員長権限でOKをだす
図にのる女狐達
私が用意したたたき台の壁新聞をこき下ろし始める
キレるひとみちゃん
それを迎え撃つ女狐達
これが冒頭の会話
イケメン?
わたしを口説いてます
飲みに行こうとか
休みに映画を見に行こうとか?
イケメンガール達は口論に夢中で気づいていません
<プッチ―ン>
私の中で何かが切れました
<ガっターン!!!>
目の前の会議室用テーブルが床に転がってます
「そこにある見本は私とひとみちゃんが作ったモノ!」
「改善点があるなら箇条書きにした上で、修正後の様子がわかるようにサンプルを作る!!」
「書類は委員長に提出!!!」
「委員長!イイですね!」
横に座っているイケメンを睨みます
「返事!!」
「はいっ」
イケメンが返事したのを確認し、バカどもの方を向きます
「委員長が打ち合わせを兼ねた飲み会をするそうです、改善見本を早急に出すように!」
「出来が悪ければいつまでも飲み会はできませんよ!」
アゼンとしていたバカどもの顔がアレっ?って感じになりました
ようやく理解したようです
仕事をすればイケメンと宴会ができるということに!
ひとみちゃんい目配せをして会議室を出ます
出る直前に振りかえって言いました
「私とひとみちゃんは用事で宴会に出られませんがみなさんは楽しんでくださいね(二コッ)」
イケメンの顔色が変わりました
飲みにいけると思ったら違ってた!って感じです
いい気味です
いままでやられた分もまとめてお返しです!