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365 灰色景色(その4)

「ちょっと良いかしら?」


そう言われましたのでもちろん答えました


「だが断る!」



・・・だって仕事中だったんですもの





加藤です


仕事中に話しかけられたので断った加藤です




だって危険な臭いがプンプンしていましたからね


・・・私の脊椎に究極の寄生生物が寄生していそうで怖いです





まあ実際に厄介事だったんですけどね


付き合っている彼氏と結婚話が出ている


一度彼氏に会ってくれ


そんでもってクズ野郎かどうか確認して欲しい




・・・帰っていいかな


真面目に思いました


会社が始まって1時間もたっていませんけどね





仕事中に雑談しにくるな!、と言いたです


おまけに人生の選択を人に丸投げするな、です




「人生相談があるの!」


そんなのが許されるのは可愛い妹だけです


・・・まあお化粧しているから(中身はクズでも)見た目だけは綺麗ではあるんですけどね






こちとら山積みの伝票やらお茶出しやら雑用がてんこ盛りなんです


都合が悪くなると人に押し付けて合コンに行く人間と一緒にするな!と言いたいです


・・・いや真面目?に会社に結婚相手探しにきている人間もいますからね





仕事中ですし


(それに私しかできない仕事でないので)いたしません


と丁寧にお断りしました





「はあっ?


こっちが頼んでいるのになによ!


ちょっとくらいいいでしょう!」


逆切れされました



・・・事故物件は女性こちらでしたね





仕事しないし


厄介事持ちこむし


自分勝手だし


わたしの事を奴隷か召使い扱い


3アウトならぬ4アウトですね





「うるさいわね!さっさと仕事に戻りなさいよ!」


ひとみちゃんが助け船を出してくれました




ひとみエモン!


思わず惚れちゃいそうです





まあ今回の99.89%はひとみちゃんのせいですからね


隣の部署の女性社員をクズ男から救った立役者


私はクズの臭いをかぎ分けただけ、です


・・・警察犬かジミーちゃんみたいですね





「うるさいわね!あなたには関係ないでしょ!?」


「あるわよっ!」




・・・言い争いがまだ続いていました


あんた達、会社では仕事しなさいよ





<カタカタカタ>


とパソコンのキーボードを叩きながら私は思いました


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