36 猫・ネコ・カーニバル(飼い主襲来編)
ユキちゃんと一緒に出社する日々が10日ほどすぎました
その間、いろんなことがありました
飼い主募集の案内を出しました
営業マンもお得意様のところに行った時に探してくれました
話題提供にもなるしで一石二鳥だった言ってくれました
そんなある日
「ジョセフィーヌちゃん!」
そう言って乱入してくる年配?の御婦人!
走ってきた勢いそのままに私へ激突!
吹っ飛ばされる私!
目の前が真っ暗に!
眼を開けると「ここどこ?!」状態でした
あたりを見回してもだれもいません
思い出しました
会社の医務室でした
チッチッチッチッチッ、ポーン!
さらに思い出しました、突き飛ばされたんだっけ?
それで、医務室?
しばらくすると課長がきて説明してくれました
突き飛ばされて頭を打った
とりあえず医務室に運んだ
意識が戻った ←いまここ
ユキちゃんこと「ジョセフィーヌちゃん」は誘拐されていたそうです
飼い主の御婦人の御主人は会社を経営している
逆恨みで誘拐された
上流階級マジ怖い!
要求された身代金を払ったが帰ってこなかった!
憔悴しつつも犯人と「ジョセフィーヌちゃん」を探していた
何日かたったころ
うちの会社のHPに載せた『仔猫譲ります』の写真を知り合いが見た
「おたくのネコでは?」と連絡がきた
いてもたってもいられずに飼い主の御婦人が突撃!
受付で営業3課の場所を聞いた!
行くと見知らず人間が「ジョセフィーヌちゃん」と笑っている!
思わず駆け寄ったら突き飛ばしてしまった!
頭を打って気絶した!
目がさめた ←今ココ
気絶している間に課長がご婦人に説明したそうだ
そしたらなぜか「ジョセフィーヌちゃん」を保護したイケメンが感謝されている!
混乱していて勘違いしたようだ
それでイケメンが(ご婦人の御主人の)会社と新規の取引をすることに!
イケメンは会社内でドヤ顔 ←今ココ
課長から説明を受ける
世話したのは私だー
そう思って拳を握ってプルプルしていると課長が「諦めて」だって
気持ち良く契約してくれればOK
会社では真実を明らかにしても得がない
だって!
またしても課長に売り飛ばされた!
今回は私の苦労だよ!
キ―!




