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会社では仕事をしましょう(連載版)  作者: 焼ミートスパ


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31 猫・ネコ・カーニバル(ダイジェスト版)

「はい、プレゼント」


そういってイケメンがダンボールを渡してきた


試供品でも貰ってきたのかな?


そう思って受け取ると中に汚れきった子ねこがいた


グッタリしてるよ?


何?!


話を聞くと、営業周りを終えてお客様の建物を出て駐車場まで歩いていたらネコが捨てられていた


本当に!?


いつの時代だよ!


絶対ネタでしょ?


金曜夜や日曜夜の国民的アニメじゃあるまいし!


いま平成だよ!って怒った


「ほんと、マジっすから!なんだったらお客さんに聞いてみて!思わず相談しに戻っちゃったから!」


焦りまくって言うのを見て本当かな?って信じ始めた


そしたら課長が来て言った


「痴話げんかより先に、何とかした方がいいんじゃないのか?」


痴話ではないです!って言いたかったけど、本当に死にそうな気がしたのでとあえずモフモフ君でくるんでみた


触ったら凄く冷たかったんだもん


課長に言われてイケメン君が走って近くのペットショップにネコミルクを買いに走る!


イケメンが真面目に仕事しているのを見た気がする


ネコミルクは仕事ぢゃないけど


ネコミルクを給湯室であっためて、注射器に入れてネコに飲まそうとしたがなかなか飲まない!


ちょっとは飲む?


お願い飲んで?


そう思って注射器の先をネコの口元に持っていってちょっとずつ垂らす


って私、仕事中じゃん!


またもやイケメンのせいで仕事が進まない!


イケメンは


「ママがミルク飲ましてくれていいねー、パパも嬉しいよ!」


とか言っている!


だれがママなのー、違うから―


でもネコの世話で言い返せないー


ここで何時までも帰ってこないイケメンを探しに来た先輩によって、イケメンがドナドナ―


ちょ、ちょっと!ネコどうするのよ!


取り残されました


課長からは「よろしくな?明日には向こうに引き取らせるから、な?」とのことで押しつけられました


また課長に売られました


その夜は家に連れて帰ってお世話です


看病のおかげか体力が回復してきたみたいなので洗面器に入れてお風呂です


マックロがマッシロになりました


どんだけ汚れてたんだ!って感じです


こうなると名前は一択ですよね


そう「ユキ」です


ドライヤーで乾かしてネコミルクを飲ましてとお世話です


その上、私自身の食事と洗濯があります


おかげで翌日寝不足です


それなのに朝一からイケメンが来てのんきに言いました


「おーっ元気になった!よかったなー」


よかないよ!


私が頑張ったんだよ!


無責任すぎて本気でいらっとした


課長が出てきて「どうするのか?」と聞いたら、「えーっどうしましょうかーねー(チラッ)」


ちらちらこちらを見てくるイケメン


もちろんスル―


課長がゴリゴリ押します


とりあえず動物病院での予防接種と当座の養育費を出させました


課長GJ!


敵にするとイヤだか味方にすると頼もしい!


久しぶりに感謝した!


最近売られてばっかりだったからね


ってちょっと!わたしが世話をするの?!






結局世話係になりました(涙)


ユキちゃんのお世話するため、お弁当を作れませんでした


腹いせに昼食代もイケメンに払わせました


高級焼き肉弁当です(ワーイ!)


ちょっとした仕返しです


元気になったユキちゃんを放し飼いにします


残っている事務員(女性)が相手をします


ユキちゃんが近くにくるとヒモを揺らして誘います


ネコパンチをするユキちゃん


絡みつくユキちゃん


転がる消しゴムを追うユキちゃん


皆のアイドルです






「ジョセフィーヌちゃん!」


そう言って乱入してくる年配?の御婦人!


走ってきた勢いそのままに私へ激突!


吹っ飛ばされる私!


目の前が真っ暗に!






眼を開けると「知らない天井だ」でした


言っちゃいました


死ぬまでに言いたいベスト1のセリフです


もちろん?同じ状況の病室です


あたりを見回してもだれもいません


チッチッチッチッチッ、ポーン!


思い出しました、突き飛ばされたんだっけ?


それで、病院?


看護婦さんが入ってきて説明してくれました


突き飛ばされて頭を打って意識不明になった


救急車で運ばれてCT検査をした


問題がなかったが意識が戻らなかったのでそのまま入院


すみません、その意識が戻らないって寝不足です・・・


ゴメイワクヲオカケシマシタ


夕方になってから課長が来ました


さらに詳しい状況がわかりました


「ジョセフィーヌちゃん」は誘拐されていた!


身代金を払ったが帰ってこなかった!


飼い主の御婦人は憔悴


うちの会社のHPに載せた『仔猫譲ります』の写真を知り合いが見て連絡


飼い主の御婦人が運転手つきの自動車でわが社に突撃!


受付で営業3課の場所を聞いて行ってみる


見知らず人間が「ジョセフィーヌちゃん」と笑っている!


あれが誘拐犯か!


思わず突き飛ばした!


頭を打って気絶した!


病院送り ←今ココ



会社目線の別ルートでは課長がご婦人に説明


「ジョセフィーヌちゃん」を保護したイケメンが感謝される!


イケメンが(ご婦人の御主人の)会社と新規の取引をすることに!


イケメンは会社内でドヤ顔 ←今ココ


世話したのは私だー


拳を握ってプルプルしていると課長が「諦めて」だって


気持ち良く契約してくれればOK


会社では真実を明らかにしても得がない


だって!


またしても課長に売り飛ばされた!


今回は私の苦労だよ!


キ―!



部屋に帰って灯りをつける


誰もいない部屋


また一人になった





「ずっ」









「ぐすっ」












「・・・すんっ」

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