290 エセ月下氷人はじめました(その78)~箱入り娘~
「実は典型的な箱入り娘が来まして・・・」
おおっ、どこかの文学小説みたいです
そう思った私は悪くないです
ワクドキしますね
・・・この話にそんなまともな人が出てくる訳がないのを思い知るのは少し後の話
加藤です
箱入り娘の攻撃力を知った加藤です
シャレになりませんでしたけどね(涙)
いえね、某私設結婚相談所の所長さんから電話があったんですよ
それが冒頭のセリフです
いやいいではないか?と思った私は砂糖を10杯入れたコーヒーよりも甘かった
この話にまともな人が出てくるはずがありませんでした
・・・いわゆる緑林寮ですね ←古い
コホン
失礼
つい趣味が出てしまいました
名作ですからね
・・・もちろん薄い本バージョンも大好物です
箱入り娘なんて素晴らしい響きじゃないですか
私もそう思いました
しかし箱入り娘というのは世の中の常識を知らないというのと同義でした
・・・最近だと同期のサクラ?御愁傷様ですね
想像してみてください
自分の家の常識が普通だと言う
そしてそれを彼氏に押し付ける
彼氏は当然逃げ出しました
そりゃそうです
夫婦、はまだ早いですね、恋人というのは彼氏と彼女が一緒に作る共同作品です
それが一方がジャイアンだったりしたら台無しです
なんでも大みそかは御寿司だそうです
テイクアウトして夜の9時から紅白を見ながら食べるんだとか
それが普通の常識だそうです
・・・未だかつてそんな常識聞いたことがありません
県民ショーでもありませんでしたよね?
頭大丈夫でしょうか
本気で言いたです
婚活娘だけでなくその親とかも、です
・・・まあお寿司は回らない店なのが救いらしいですが
彼氏も同じ考えだったそうです
普通はお重に入りきらなかったおせち(おかず)を食べるよね?
ウチはそうだよ
と言ったら彼女にボロクソ言われたそうです
いや彼氏の方が普通ですよね
余ったおせちを前日につまみ食いやらフライングで食べるってのが子供心に嬉しいもんでしたし
一体どこに非常識扱いするネタがあったのでしょう
彼氏も同じ意見だったそうです
ここまでくると宇宙人と同じです
あと、月に2回は外食
映画は毎月
結婚したら専業主婦
でも家事は半々
家は一戸建て
家事は労働だから対価に10万は貰う
等々が結婚の条件だとか
・・・言っておきますが彼女の家は普通だそうです
デバートの外商員が日頃訪ねてくる家の御令嬢とかだったらよかったんでしょうけどね
プライドだけはセレブですね
箱入り娘の辞書には話し合いと言う言葉はなかった
ということで破談になったそうです
そりゃ彼氏さんは逃げ出しますよね
・・・お笑い芸人だったら美味しいネタだったのですけどね
ゴールデン(帯の番組の出演が)確実なネタです
残念!
ってか?
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ウソのような本当の話
無知って恐ろしいですね
取材中に聞いていて思いました
そりゃ結婚できないはずだわ!
思わず突っ込みそうになりました
・・・しませんけどね




