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178 彼女はじめました(その6)

「@#$%&*+?!」


日本語なのは確実ですが、ナニ言っているのか判りませんでした




加藤です


得体のしれない存在に突撃されてしまった加藤です




あの~、今、私、仕事中なんですけど・・・(呆)





いや~、人間、理不尽な言いがかりをされると言っている内容が全く理解できないんですね(←本当です)


まるで宇宙人


ああ、ジェイムズ君の周りの人の苦労が今、判ったかも・・・




よ~く、話を聞くと(いや聞きたくなかったけど)


宇宙人(でいいよね?名前知らないし)の母親が勤める所を紹介しろ、とのことでした


え?名前を言え、ですか?


名乗ってくれてませんから判りません(キッパリ)





「給料は30万円、お昼と交通費も出して」


だそうです


目がテンです


いえ、マジで




いえいえ、見ず知らずの人を紹介するわけないでしょう


その前に、30万円なんてドウよ?


私よりも多いぞ(いやマジで)





それに私は派遣会社ではないんで、紹介できるところなんてないです


そう答えると


「他の人には紹介してズルイ」


と責められました







よ~く聞くと、マッキー(←私の友達)の母親のパート先を斡旋したのが原因でした


会社の取引先の町工場の社長さんに事務員の人手不足だってグチられたんです


それで私が、課長に了解を得た後、マッキーの母親を紹介しました


マッキー母は速攻で面接され、採用されました


最低賃金なのに良く働いてくれる


社長は感謝していました





そりゃそうだ


子育てした経産婦を舐めてはいけません


「それ私の仕事ではないんです」といって雑用を嫌う小娘とは違います


よく気が付くし、仕事が早い


やさしさや、思いやりがあります


どこぞの権利ばかり主張する小娘とはラベル(笑)が違うんですよ




おかげで10時と3時の休憩時におやつを出す高待遇?


「孫が熱出したので看護のため当日に休みたい」と無理言っても社長さんがホイホイ聞いちゃうくらい感謝されています




それを聞いて私は思った


社長さん、よっぽど苦労したんだね(苦笑)








それが時間無制限の伝言ゲームで話が10ばいg、ではなく10倍くらいに誇張された


それを聞いた?宇宙人が「私の母親も!」と突撃してきたというわけです






いやいやいや、見ず知らずの人を紹介するわけないじゃん!


マッキー母は私が高校の時からの付き合いですよ


他人の子(つまりの私)でも、間違っていたら我が子と同じように怒るという今時めずらしいおせっかいおばさんだよ?


おつりが多かったら、「間違ってますよ」って言って返す人だよ?


それを社長さんに言ったら「今時珍しい娘さんだ!」って感動していましたよ?






あ、成人した娘がいるのに娘扱い?は理由があります


社長以下、従業員すべて50歳以上ですから


町工場の平均年齢をなめてはいけません(本当です)






かたや、入社1年目で結婚するためにやめた宇宙人母


パソコンは使えない


エクセル?何それ?美味しいの?


そんな事故物件(笑)を紹介できるわけがありません


紹介なんかしたら、一瞬で私の評判落ちます(いやマジで)





あ、おまけに『娘を育てるのを失敗した』も入れておいてください


アレ(宇宙人娘)を見るかぎり、まともな人とは思えません


子は親の鏡とはよく言ったものだと実感しましたね


昔の人はうまいことを言うものです(シミジミ)








・・・ところで、宇宙人母に仕事を教えてた人、可哀想すぎですよね?


一生懸命に仕事教えて、さあ使えるようになったって時、少しは楽できるってなった思ったことでしょう


ところがフタをあけたら速攻で辞められちゃいました


多分泣いていたと思います





今日は早めに会社を終えて、彼氏のアパートに夕飯を作りに行って、終電までラブラブの予定でした


ところがどこかの宇宙人が「うん」って言うまで離して貰えないような雰囲気です


ひょっとして地球を侵略しにきたのか?


それが事実でも驚かないぞ!


それくらいぶっとんでましたね





しかし、私は声を大にして言いたい


会社では仕事してください!、と



ついでに、私の幸せを邪魔するな!、もね!(涙)

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