134 海水浴狂想曲(その6)
「カ~メ~ハ~メ~波っ!」
そう言って腰のあたりの海水を両手の平で前方に押し出す
海水が勢いよく飛び出す
それをキラキラした目で見る晴くん
・・・も~やめてもいいかな?
おばちゃん、そろそろ疲れてきたよ
加藤です
晴くんのために2.5次元と化している加藤です
晴くんが海に入らないで私は考えました
ドラゴンボールが好きならば、これはどうだ!、ってひらめきました
それが冒頭のカメハメ波です
海ならでは!、の技ですね
でも私は最初のRRの所までしか読んでないんだけどチチってかめはめ波できたっけ?
何回もやっていい加減疲れてきました
そろそろ良いかな?
そう思って誘いました
「一緒に修行しようよ」
そしたらホイホイ乗ってきました
ちょろい!
ちょろすぎる!
さすが幼稚園児!
海にじゃぶじゃぶ入ってきてかめはめ波をやってます
・・・今までの苦労はなんだったんでしょう?
まあ、いいかな?
当初の目的は達成したしね?
「フッ、問題ない」
ヒゲメガネがどこかで言っているような気がします
・・・晴くんのママがしてました、ゲンドウボーズ
さすが現役の貴腐人
こちらに向かって小さく手を振ってます
結婚しても治らない不治の病ですね
晴くんが
「おなかがすいた」
と言うまで一緒に海で遊びました
つかれたびー
砂浜に上がり、マッキーと私がそれぞれカバンからお弁当を取り出します
晴くんは、ごはんに黄色い電気ネズミが描かれた子供用のキャラ弁です
最近キャラ弁でないと食べてくれないそうです
ママは大変ですね
大人組は料理を持ち寄りの行楽弁当です
マッキーは晴くんもたべられるように、ミートボールやから揚げ、厚焼き卵です
私はピーマンの肉詰めを揚げた物と、ウズラの卵をひき肉で包んだものを揚げた物、、つまようじサイズのネギマを揚げた物、そしておにぎりです
揚げものが多い?
肉が多い?
すみませんね、ウチの行楽弁当は小さい時からコレなんですよ
晴くんはキャラ弁とママの料理をつまんでます
私のピーマンは見向きもされませんでした(涙)
・・・それを見て笑っているマッキー、「リアルしんちゃん!」だそうです
まあ、マッキーと私でお互いにシェアしあってるんでイインデスケドネ
3人で食べていると、私の後ろから手が出てきておかずを盗って行きました
やつは大変なものを盗っていきました!
私のお昼ご飯です!
何事?
そう思って振り返るとイケメンとバカ犬が私のお弁当を食べていました
「おいしー!」
「うまいっ!?」
食べ物を勝手に強奪しておいてフザケタことを言ってます
その後ろでは取り巻きの女達が睨んでました
おかげで晴くんが今にも泣きそうです
「おおばかもの~~~~~っ」
またしても浜辺に私の怒鳴り声が響きました