表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
110/486

110 御曹司来襲(その3)

「パンケーキ大盛りで!それと極甘のカフェオ―レ1つ!」


1階の喫茶店に行ってイスにドカッと座って、寄ってきたウエイターにオーダーしました






背もたれによっかかりながら、手をブランと垂らして、顔が真上向いた状態でオーダーです


疲れ果てたんですよ


やっちゃいました


まさにDQNです


DQN王に私はなる!、ですね






でもさすが一流ホテルの中の喫茶店


文句も言いません


すばらしい対応です


もっとも文句をいわれたら素直に謝るつもりでしたけど







「それと子供用のパンケーキとオレンジジュース1つ」


途中で拾った子供の分も注文します


自分一人食べるなんてことはできません


やったら日本の恥になりそうですから






「ああ、それからマネージャーと通訳を一つづつ」


そう言うと


「は?」


とウエイターが返事しました


あまりのムチャオーダーに思わず反応したみたいです





「その子、迷子よ?ここまで連れてきたんだから、後お願いね?」


そう言うと固まりました


多分、ですけどね


なぜか?


疲れてだらけていたんで見てないんですよ





セカセカ(日本人)歩きでどこかにすっ飛んで行くウエイター


でもオーダーだけは通してくれたみたいです


すぐにパンケーキが来ました


フルーツと生クリーム満載です






私はお腹がすいていたのでパンケーキをパクパク食べ始めます


男の子は席に座ったくらいに泣きやみましたが、パンケーキにもオレンジジュースにも手をつけません


韓国語で食べるってどういんでしたっけ?


私が知っている韓国語はオモニとチャングムとホジュンだけです(笑)






ここにはチャングムの主題歌を歌いながら、手を引き連れてきました


母国語の歌を聞いた男の子はビックとしましたが、どうやらイイ人らしいと感じてくれたみたいでグズグズ泣きながら付いてきてくれました


さすが大チャングム!


そこまでは順調だったのですが、会話が出来ないと「食べていいよ」すら伝えることができません







どうしようか困りましたが、強硬手段にうったえることにしました


男の子の前のパンケーキをナイフとフォークで切り分けて、生クリームを載せて口元に運びました


私が二コッと笑うと口を開けたので、突っ込みます


食べてくれました







自分の分を食べつつ、男の子にも食べさせます


しかし、私大丈夫でしょうかね?


いろいろとせちがない平成の今、後で訴えられそうで怖いです








ところで私を呼び出した課長は今どこで、何をしてるんでしょうね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ