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1 はじまりの日

はじめまして、加藤一枝と申します


海山商事の営業3課で事務をしております


仕事の内容は、営業マンが受けてきた依頼品の発注業務です


とても地味だけど、大切なお仕事です


朝の9時から5時までが勤務時間ですが、他社からの発注は時間を問いません


そのため毎日、大体夜の7時くらいまでは残業となります


その後に来た依頼は翌日の朝に処理することになります


また、在庫があった商品については配達の手配をした上、受け取り確認後は請求書の発送もいたします


そのため営業マンがいない昼間も仕事が一杯です


また、私の昼食はお弁当派なので夜はできるだけ早く帰って、

近所のスーパーで買い物をした後、夕食と翌日の昼兼用の料理をしなければなりません


だから1秒たりとも無駄にする時間はないのです


それなのに隣の営業2課のチャラ男、失礼、ちょっとイケメンだけど

性格も見た目に反映されている残念、ゲフンゲフン、営業向きな性格をした

自称『2課のエース』がちょっかいをかけてきます


私は言ってはなんですが外見は地味で普通で、性格も普通という事務向きサンです


なにせ学生時代のあだ名の一つが『ジミー』でしたから


あっ、目から何やら汗が・・・


いえ、なんでもございません


どうやら私以外の会社の女子社員全員に声をかけ終わったためコンプリートを目指して声をかけ始めた

みたいです


おかげで仕事の邪魔をされ大変です


うちの3課の営業が帰ってきた夕方は、発注の手配で忙しいのです


そんななかひと仕事終えたぜ!さあ気晴らしに飲みに行こうぜ!との感じでお誘いがかかります


<おまえは忙しくしているこの状況が目に入らんのか>と思わず怒鳴りつけたくなります


でも我慢です


イケメン営業マン>>>>>地味事務員の壁は厚いです


対応を間違えると会社中の女子社員を敵に回します


女子は怖いんです


ロッカーとか倉庫とか、ロッカーとかロッカーとか(遠くを見るうつろな目)


給湯室も危険です


何と言っても熱湯がありますから


無駄なイケメンを世界平和のために使いやがれです


そんなイケメンに翻弄される私の物語は始まったばかりです

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