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目覚めました。

「あら、気がついた?」


私が起きた気配を察して、カーテンを少しだけ開けて、白衣の女性が顔を出した。


「よかった。軽い貧血みたいだけど、帰寮したらお医者さんに診てもらってね。今、執事さんを呼ぶから。

あ、これ、返しておくわ。学籍番号が書類に必要だったから借りたの」


女性がにこやかに穏やかに話しかけてくれて、よく自体が掴めない私に、小さい手帳を渡してくれる。


開かれたページには、見慣れない顔の女の子の写真と、その子の学籍番号と名前や住所が書かれていた。


アリステア学院 高等部2年 小野寺茉莉花


…ありすてあ? …まりか?


記憶の片隅にあるその名前にとらわれていたとき、カーテンがさらに開いて、30歳ぐらいの男性が、白いイタチみたいな生き物を肩に乗せて現れた。

イタチがするりと私のベッドの上に降りてくると、こちらを見上げて話しかけてくる。


『目が覚めたんだね、茉莉花』


え? なに、こいつ。


男性のほうも、話しかけてきた。


「茉莉花お嬢様、大丈夫ですか? お加減はいかがですか?」


しかし、男性はこちらを気遣いながらも表情はぴくりとも変わらない。


状況が掴めなくて眉根を歪めて、白い生き物を見ていると、そいつがさらに話しかけてきた。


『びっくりしてるんだね、無理もない。君は僕が、小野寺茉莉花の中に召喚したんだ。

僕は、小野寺茉莉花の使い魔のカツシロウ。

この中年男は執事の藤崎さん。

これからよろしくね』


そう言うと、白い生き物、カツシロウは、くるんと体を丸めて上目遣いにこちらを見てきた。


よろしくねって…


左手に手帳、空いた右手でがしっと白い生き物を掴み、目の前まで持ってきて。


「よろしくねじゃないっ どういうことか説明してもらおうか!」


『……く、くるしいよ、茉莉花…つまり、僕が君を、召喚して…』


「勝手にそんなことすんなー!」


私は執事と保険医の女性に止められるまで、白い生き物を振り回して荒れ狂った。


もう、本当に、どゆこと?

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