最悪な出会い
「あゆ、ついたわよ」
数時間後
やっと、東京に着いた。
やっぱり、北海道から東京まで遠いな・・・。
北海道を朝にでたのに、東京に着いたの昼過ぎだよ!
ふぅー、疲れた。
お母さんの言葉で車から降りる。
目の前の光景に
「うわー、大きい♪」
思わず、そう言った。
「気に入ってくれた?ここが新しいお家だよ?」
と嬉しそうにお父さんがいった。
やったぁー。
生まれて初めての一軒家だよ?
しかもすっごく大きいの。
お母さんもテンション上がってるみたい笑
「さぁ、中に入ろう」
お父さんの声で家族3人、中に入った!
中は思った通り、とっても広くて二階があって、なにより床がつやつや!
お母さんは、家の中にあった荷物を片付け始めた。
私は部屋を一通りみまわって、それからまだ片付けをしているお母さんに尋ねた。
「ねえお母さん、私ちょっと散歩してきていい?」
「いいけど、あまり遠くまで行っちゃだめよ?」
「りょうかーい!」
そういって私は家を飛び出した。
新しい空気、見知らぬ人々、見たことのない街並み。
なにもかもが新鮮だ。
家の周りは結構いろいろなお店があるし、駅も近いので、あまり不便な暮らしにはならなさそうだ。
北海道のときは住んでたところが田舎だったので、最寄りのコンビニさえ徒歩二十分以上かかっていたため、家の近くにこんなにお店があるのは素直に嬉しい。
上機嫌で探索していた、その時。
「どけ!邪魔だ!」