初仕事
ポルフが作り出した橋によって日が高いうちにオールドグローブへと到着した
「新緑の実は、防具のコーティングなどに多く使われる
しかし、拳くらいの大きさの実は重く、一度に大量搬送は難しいとされている」
森を進みながら、ポルフがそんな話をし始めた
「どの位重いの?」
「持ってみればわかるさ」
ポルフに導かれ、森の奥へ進んで行く
オールドグローブと呼ばれるだけあって、木々の葉は枯れ、細い枝が縦横無尽に伸びていた
四方を見渡しても代わり映え風景だが、ポルフの足取りに迷いはない
「道は覚えているの?」
「新緑の実は毎年違う場所に実をつける
見つけるためには、木々の脈動を感じてより水気の多い場所を探す………そうすると」
ポルフの歩みが止まった
「……うわぁ」
そこは、今までの枯れ果てた木々の中に多くの葉を付けた一本の木だった
「さぁ、落ちている実を拾いましょう
レイ、リュックの口を開いて」
木の下には、リュックが一杯になるほどの新緑の実が落ちていた
「木になっているのはいいの?」
「私達は、乱獲者じゃないわ
木に成っている実を無理やり取ると木が怒って100年実をつけなくなるの」
ポルフは実を拾い上げると手を組んで祈りを捧げた
「新緑の木よ
あなたの実りに感謝します
これからも健やかな恵みをお与え下さい」
ポルフは気の根元に水を静かにかけた
「…さぁ、行きましょう」
ポルフは今のが森に生きるエルフの慣わしだと教えてくれた
その帰り道、ポルフはオールドグローブの地面に落ちた枯れ木を自分のリュックへといれて行く
「こっちにもいれようか?」
「新緑の実は衝撃には強いけど、鋭いものには弱いの
だからこれとは一緒にできないわ」
ポルフのリュックが一杯になって、森を出る頃には日が傾き始めていた
「さぁ、日が落ちる前に帰りましょう」
ポルフと一緒にきた道を戻ると日が落ちる頃に街についた
私たちはその足でセントラルへ向かった
セントラルの競売担当の部署へ向かい、リュックをまるごと引き渡した
「これで依頼は完了だな
報酬をくれ」
担当者はしばらく動かなかったが、しばらくして我を取り戻し、1Gをポルフに手渡した
「どうも、また頼むよ」
私達は、グリーンフォレストへと戻った