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彼から貰ったペンダント

作者: 天川裕司

初めまして、天川裕司です。

ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。

また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。

どうぞよろしくお願い致します。

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


【アメーバブログ】

https://blog.ameba.jp/ucs/top.do


【男山教会ホームページ】

https://otokoyamakyoukai.jimdofree.com/


【YouTube】(不思議のパルプンテ)

https://www.youtube.com/@user-vh3fk4nl7i/videos


【ノート】

https://note.com/unique_panda3782



【YouTubeドラマにつきまして】

無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、

お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。

基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。

創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪

出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬

でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、

どうぞよろしくお願いします(^^♪



タイトル:(仮)彼から貰ったペンダント



▼登場人物

小野原葉月おのはら はづき:女性。27歳。独身OL。パニック障害。

原田幸太はらだ こうた:男性。28歳。葉月の彼氏。最近冷たい。

天川宇宙あまがわ そら:男性。27歳。葉月をトイレで助ける。


▼場所設定

●葉月の自宅:都内のマンションのイメージで。

●街中:トイレや通りなど一般的なイメージでOKです。


NAは小野原葉月でよろしくお願いいたします。

(イントロ+メインシナリオ+解説:ト書き・記号含む=3847字)



イントロ〜


皆さんこんにちは。

案内人のアンナです。


皆さんは知らない内に誰かに好かれていた、

と言う経験はあるでしょうか?


今回もまたまた恋愛がらみの意味怖で、

どの辺りが意味怖になっているのか、

ぜひ皆さんも目を凝らしてみて下さいね。



メインシナリオ〜


私の名前は小野原葉月。

今年27歳になる独身OL。


今は都内の某IT企業で働いている。


そして私には今、付き合って3年ほど経つ彼氏がいるのだ。

名前は幸太。


葉月「ねぇ幸太、ほら見て見て!私、会社で使う用の名刺作っちゃった♫」


幸太「ふーん、まぁ今時珍しくもなんともないけどな。にしてもお前の財布、相変わらずいろんなモン詰め込んでるよなー」


私は財布にお店で貰ったクーポン券やカードなどいろいろ、

とにかく目一杯に詰め込む癖がある。

そして今回作った自分の名刺も、やはり財布の中に入れていた。


葉月「ンもう〜、名刺のほう見てよ!」


幸太「ふん、あんま興味ねえな」


葉月「…」


なんだか最近幸太は冷たい。

他に好きな人でも出来たんだろうか…?

そんな不安が少し付きまとう事もある。


ト書き〈トラブル〉


だから最近、私も余り幸太に連絡を取らない。

そして今日も街中を1人で歩いていた時。


葉月「うっ…!」(パニック発作)


人混みにまみれた瞬間、急に苦しくなって、

私はすぐひとけのない通りまで行き、

丁度そこにあった公衆トイレの前へ来た。


でもトイレ周りも工事中でうるさく、

なかなか落ち着けない。


だから私はトイレの中のボックスに入り鍵をかけ、

少しでもノイズから遠ざかって落ち着こうとした。


実は私はパニック障害なのだ。


パニック発作が起きてしまうと

必ず1人で居られる空間に身を寄せ、

そこで落ち着き回復するのを待つ。


時間が経てばこの発作は必ず治る。

でもこの日の発作は結構しつこかった。


葉月「はぁー…はぁー…ま、まだ苦しい」


そこで思わず私は失神してしまったようだ。

余りの苦しさに耐えきれず、

気がつけばトイレの床に寝そべっていた感じ。


その時、トイレのドアを叩く人がいた。


宇宙「あの、大丈夫ですか??」


葉月「あ…」


私は急いで起き上がり、

「あ、はい!すいません大丈夫です!」

そう言ってとりあえず身なりを整え、トイレから出ようとした。

その時ドアに手が当たり、ドアが少し開いた。


葉月「はっ…」


目の前に立っていたのは男性。

それも20代ぐらいの若い男性で、

清純そうなハンサムな人だった。


宇宙「あの、すみません、こんな形で入ってきてしまって。でも、何か苦しそうな声が聞こえたものですから…」


ここは女子トイレ。

でも倒れた時に私がうめいていたのだろう。

その声を聞きつけて彼は急いでトイレまで入ってきてくれ、

介抱しようとドアを叩いてくれたのだ。


葉月「あ、有難うございます!もう大丈夫ですから!」


私は気恥ずかしさもあり赤面してそう言い、

とにかく大丈夫アピールを振りまいた。


宇宙「良かったです。じゃあ僕はこれで」


そう言って、さっとその人は立ち去った。


葉月「…良い人だなぁ」


私は瞬間そう思った。


ト書き〈再会〉


それから数日後。

私は会社から最寄りのレストランへ来ていた。

ここはよく1人で来る場所。


その時…


葉月「あれ?あの人、確か…」


そこで偶然、あのトイレで助けてくれた人に再会した。

私は暫くその人を見つめ、つい声をかけてしまった。


葉月「あ、あの、こないだはどうも…」


宇宙「ん?あ、君はあの時の?」


彼の名前は天川宇宙さんと言う。

やはり第一印象通り、とても誠実で優しくて、

正直、私のタイプの人だった。


そこで少し喋った。


宇宙「なるほど、彼氏さんがね…」


葉月「ごめんなさい!こんな事まで話しちゃって!」


宇宙「いえ、良いですよ。あ、そうだ。もしよかったらコレ、身に付けときますか?これはイタリアのローマで買った宝石をつけたペンダントで、恋愛に幸運を呼ぶお守りなんです」


葉月「え?いやでも、そんな高価な物…」


宇宙「いえ、僕の手製ですから♪」


ペンダントと宝石を別々に買い、

その2つを宇宙さんがくっ付けて作った物らしい。


めっちゃ嬉しかった。


ト書き〈YouTuber〉


それから数日後。

私は自宅で、YouTubeのライブ配信をしていた。

そう、私はこう見えて又、結構有名なYouTuberなのだ。


葉月「は〜い♪皆さぁんこんばんはぁ♫」


ライブ配信ながら視聴者ユーザーから

一杯コメントが寄せられてくる。

それをちょこちょこ見ながら皆と一緒にゲームをしていく。

これがいつものスタイルだ。


その時のコメントで…


(コメント:セリフの形で)


ユーザー「あ、テーブルに何か綺麗なモン置いてんスかぁ?」


そんな一文が寄せられていた。


葉月「あ、これ?そうなんですぅ〜♫この前ある人からプレゼントされちゃいましてー」


ユーザー「へぇ〜いいなぁ〜」

ユーザー「俺も欲しい♪」

ユーザー「私もー」


いきなり宇宙さんから貰ったあのペンダントの事で盛り上がった。

テーブルに置いていたのもあり、

皆から見えるカメラにほんの少しだけ

ペンダントのきらめきが映っていたようだ。


でもその時…


ユーザー「ローマの宝石がちりばめられたそのペンダント、ほんと美しいねー♪その横に置いてあるコーヒーカップもテディベアのデザイン、良い感じたなぁ」


そんなコメントが直後に寄せられており、

私はすぐ財布の中を調べた。

その時、いつも小銭入れの中に入れてある

家の予備キーが無いのに気づいた。


葉月「みんなごめん!」


私はそう言ってすぐ配信を中断し、部屋から飛び出した。

テディベアのプリントが施されたそのコーヒーカップは、

絶対配信用のカメラから映らない場所にあったのだ。



解説〜


はい、いかがでしたか?

それでは解説いたします。


葉月には幸太という彼氏がいましたが、

もう別れる寸前。


また葉月はパニック障害を患っており、

街中で苦しくなって、とっさに公衆トイレに駆け込みます。


でも発作はなかなか落ち着かず、

葉月はトイレボックス内で失神しました。


そこで駆けつけたのが宇宙。


でもここで振り返ってみましょう。

そのトイレの周りは工事中でした。

そのノイズはやかましく、葉月はその音を逃れて

ボックス内に入っていたのです。


そんな状況で、果たしてトイレ内の声が

外まで聞こえるでしょうか?


ボックス内に入ってノイズを逃れていたのなら、

そのトイレの中から聞こえる声も小さかった筈。


でも宇宙は…

「何か苦しそうな声が聞こえたものですから…」

と言います。


そう、これは実は嘘でした。

トイレの中の声がそんな状況で聞こえる筈ありません。


宇宙は初めから葉月に目を付け、

彼女がそのトイレに入るのをその前から見ていた訳です。


だから彼女がそこに居るのを知っており、

タイミングを見計らって駆けつけた…

と言う事。


そして次に不思議な点はトイレのドア。


葉月はトイレに入る時、

ボックスのドアの鍵を閉めて入りました。

でもそのトイレを出る時、手が当たった拍子に

ドアがゆっくり開きます。

そして葉月はドア向こうに宇宙が立っているのを見た訳です。


この流れが明らかにおかしいですよね。

鍵を閉めていたのだから、手が当たったぐらいで

ドアが開く筈ありません。


そう、この時そのドアは中から開けられていたのです。


つまり宇宙は葉月が意識を取り戻すまでに

ボックス内に既に入り込んでおり、

そこで葉月が意識を取り戻そうになったので

慌ててボックス内から出て、

その時、ドアの鍵を閉め忘れていた…と言う事。


そして更にその時、

宇宙は葉月の持ち物検査までしています。

宇宙がその時チェックしたのは葉月の財布でした。


葉月は普段から財布の中に

いろんな物を詰め込む癖がありました。

そこで見つけたのが名刺とお店のクーポン券。

そして葉月の家の予備キー。


予備キーは盗んでおく事にし、

名刺とクーポン券は写メにでも撮って保存していたのでしょう。


その名刺は葉月が会社で使う名刺。

そこには葉月の名前や住所、会社の名称も記載されています。


クーポン券を確認すれば、

葉月がいつもどの店を利用しているのか、大体分かります。

そう、その店があのレストランでした。


つまり宇宙は前もって葉月の行動エリアを把握しておき、

その延長で葉月の会社からすぐ近くのあのレストランへ

来ていた訳です。


そこで宇宙は葉月からされた恋愛相談の末、

あの宝石付きのペンダントを渡します。


そしてラストの場面。


葉月は少し有名なYouTuberでした。

ライブ配信中、ユーザーからいろんなコメントが寄せられます。


そのコメントの中に、あのペンダントの事が出てきます。


「綺麗だねー」や「私も欲しいなー」

程度ならまだ良かったのですが、その直後…


「ローマの宝石がちりばめられたそのペンダント、ほんと美しいねー♪その横に置いてあるコーヒーカップもテディベアのデザイン、良い感じたなぁ」


こんなコメントまで寄せられました。


まず「ローマの宝石がちりばめられたペンダント」

と言うのは、葉月と宇宙の間でしか知り得ない事。


それに「テディベアのデザインが施されたカップ」は

そのとき配信用のカメラに全く映っていなかった事から、

どうやって1ユーザーがそれを確認できたのか?

この2つの疑問が同時にやってくる事になります。


ここまでの事を一瞬で思い、悪い予感がし

葉月はすぐ自分の財布を調べました。

その時確認したのはストーリー通り家の予備キー。


それが無い事に気づき、

葉月は急いで部屋から飛び出しました。


ここまでくれば解りますよね?


そう、そのペンダントとコーヒーカップの事を

コメントしたユーザーは宇宙。

そして彼はその時、葉月の部屋の中に居ました。


なんとも恐ろしい結末を迎えてしまった葉月。

このあと無事に逃げ切る事が出来れば良いのですが。


少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬

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