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魔法

魔法の訓練は次の日の朝から行われた。ティーニアは、魔法の知識がないルイのために魔法の基礎から叩き込んだ。

ルイは、ボードを用意し魔法について説明し始めた。

「これから、魔法の基礎を教えるね。」

まず知識として、魔力量はタンクへの収容量×タンクの個数で決定するの。

魔力タンクは個人で持っている個数が生まれつき決まっていて、基本的な人間は魔力タンクの数は1つ。神族の平均的な個数は2つとなっているの。ルイ君は、人間の中でも異例で、5つの魔力タンクを持って生まれたの。


基本的に魔力タンク以上の魔力は生成されにくいんだけど、魔力タンクの個数が多い子供は体の具合で魔力精度を欠き余分な生成を行ってしまう可能性があるの。そして、余分な魔力は外へ出続けてしまい、魔力の暴走が起きやすくなってしまう。特に、魔力量が多い子は魔力タンクから過剰に溢れてしまいその制御を欠きやすくなる。そして、魔力の爆発を起こし周囲もろとも焼き尽くす可能性があるの。


ルイは、改めて自分がいかに危険な存在だったか思い知らされ、自分が魔力の才があるという事をすっかり忘れてしまっていた。


そして魔力量は、そのタンク1つ当たりの容量となる。魔力タンクの含められる魔力量は個人差があるの。これは、魔力タンクとは異なり、成長次第で容量を増やすことは出来るから。この、魔力タンクの容量の強化は、「魔法使用量や吸収リングでの訓練。生活環境そして、魔術」で魔力量は少しずつ成長していきます。


そして肝心な魔法の知識。

魔法は基礎魔法とエクセプション魔法の2つに分かれているの。

魔法は魔力を必要とし、基礎魔法は少ない魔力量で魔法を発動でき、エクセプション魔法は、膨大な魔力が必要とされるの。

魔法が得意な神族でもエクセプション魔法を使えるものは、10億もの神族がいるのに対し、千前後の人数。相当鍛えている者の魔力タンクが3以上ないとエクセプション魔法を発動することは出来ない位高度なものなんだ。

さらに、基礎魔法は同一単位の魔法だけで構成され基本的に誰でも使える。殆どの者がエクセプション魔法を使えない理由の二つ目は、必ず2つの魔法を同時並行で起動しなければならないから。さらに、エクセプション魔法は、その魔法自体で必要な魔力量が変化してくるの。だから、魔法の知識と練度も必要不可欠なんだ。


魔法は展開しても、それに満たない魔力量であれば魔法は発動しないの。また、その魔法への魔力をどのぐらい使うかによって魔法の威力は異なるの。一例だけど、魔法を発動して、己の魔力量に限界が来ると魔力の威力は減少していくの。だから、魔法を使う時は自身の魔力量を計算しながら使うのがおすすめだよ。


例えばなんだけどエクセプション魔法にはこんな種類があるの。

異空間魔法 転移魔法と空間制御の併用

転移魔法 時間と距離の併用。

重力魔法 質量の制御と空間の圧縮の平癒。

再生魔法 時間と物質変化の併用。


今紹介した魔法は2つ以上の魔法の併用をしないと魔法として成立しないの。今一番高難度とされている魔法は再生魔法。これは、触れた物体を一定時間戻し元の状態にすることが出来る魔法なの。特に、この魔法は公にさられることはなく、この魔法を知っているものは少ないんだ。神の国でこの魔法を使えるものは5人しかいないの。私ももそのうちの一人だよ。


「ここで質問でーす。この再生魔法を使って私は何年間生きているでしょうか?」

ルイは、まだ20代の見た目しかしていないティーニアが相当な年数を生きているとは思えなかった。

「正解は約700年でした。」

彼女は、早く言いたかったのか回答を求めず答えてしまった。

「・・・」

ルイは、驚いて固まってしまった。ティーニアが自分の数十倍生きているという事を信じられなかった。

「おばさん?」

不図こぼれてしまった一言が余計だった。あの優しかったティーニアは、血相を変えてこちらを睨んできた。

「誰がおばさんだい小僧?」

小僧? さっきまでルイ君ルイ君だったのに小僧?  ルイは、ティーニアを怒らせることをしてはならないという事を深く心に刻んだ。


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