借りパクのシャルスト
「あ、居なくなった」
「この後どうしますか?」
エステルはシャルストに質問した
「食料を買い込んだりする」
「資金はあるんですか?」
「めっちゃある」
シャルストは財布を出した
「金貨が150枚ある」
「じゃあ服も買えますね」
「え、要らなくない」
「余裕があるうちに、日用品を買った方が良くないですか?」
「あー確かに」
シャルストはエステルに金貨を75枚渡した
「無くしたら困るから半分持っておいて」
「分かりました」
エステルは金貨を受け取った
「今から服を買いに行きます」
2人は服屋に入った
「シャルストさんは、このパーカーとかどうですか?」
「んーーー、なんか違うんだよな」
「じゃあ、こっちはどうですか?」
「パーカーでいいんだけど、色が違うんだ」
「パーカーは、灰色と赤色とさっき見せた白色しかありません」
「赤パーカーを買おうと思うよ」
「は、赤を買うのですか?」
「そうだ」
シャルストは、赤パーカーを2枚買った
「エステルは買わないの?」
「え、いいんですか?」
「今は金持ちだから」
エステルは服を選び始めた
「これ似合うと思うよ、エステル」
「じゃあこれにします」
エステルも服を買った
「そろそろ、宿屋に戻りますね」
「俺も宿屋に戻る」
「体調はどうだ?」
「もう良くなりました」
「無理はするなよ」
「分かっています」
「あ、予定を思い出したから先に宿屋に戻っておいて」
シャルストは裏路地に入った
「あ、神速のダリアじゃん」
「いつから尾行に気づいた?」
「さっき、気づいた」
「君はこれでお終いだ」
ダリアは手を叩くとシャルストの周りが沼地になった
「魔法かこれ?」
「ハーフエルフは私の女にするから安心して眠りな」
シャルストは眠りについた
「起きてください」
シャルストは目が覚めると手足を拘束されて動けなかった
「もしかして拷問ですか?」
「何で平然としているんだ?」
「4回目の拷問だから」
「4回の中で一番、辛い拷問をしてやる」
男は道具を選び始めた
「何をすべきかな?」
「拷問する人に質問を普通する?」
「じゃあ、足の指を潰すよ」
男はシャルストの足の指をトンカチで潰し始めた
「痛いよ」
「じゃあ次は釘を足に刺してやる」
シャルストは足に釘が刺さっても口笛を吹いた
「名前を聞き忘れた、名前は?」
「シャルスト」
「シャルスト次は何をしてほしい」
「特に無いね」
「じゃあ釘を腕に刺すわ」
シャルストは笑い始めた
「遂に頭がおかしくなったか?」
「いや、頭は冴えてるよ」
「何でこんなに痛みに強いんだ?」
男は頭を抱えてシャルストに質問した
「痛みに強い人と痛みに弱い人がいるでしょ?」
「そうだな」
「そして痛みに慣れることが大切だね」
「それでも限度があるだろ?」
「子供の頃は拷問されすぎて、神経が痛みに耐えられるように進化したんだよ」
男は落ち着いた
「理由をベラベラ喋ってくれてありがたいよ」
男は注射器を持ってきた
「注射器を目に刺すの?」
「血液を貰うためだ」
「あ、そうなんだ」
男は注射器をスーツケースに入れた
「何で俺の血を抜いたの?」
「帝国の技術を使えば、血に含まれた能力を使えるからだ」
「帝国は何をする予定なの?」
「それは言えないなー」
男はシャルストに蹴りを入れた
「急に蹴りをするなよ」
扉が急に開いた
「何だあのハーフエルフは?」
傷だらけのダリアが来た
「ダリアさんどうしました?」
「エステルにボコボコにされた?アハハハ」
「うるさい黙れ」
「怒っても意味無いよ」
「黙れ黙れ、貴様を殺してやる」
ダリアはシャルストに剣を刺した
「急所じゃないからセーフ」
「は?何言ってんだ?」
「あ、エステルここだよ」
「燃やし尽くします」
ダリアに巨大な炎の球が飛んできた
「あ、暑い暑い」
「シャルストさん大丈夫ですか?」
「手の拘束を外してエステル」
「分かりました」
エステルはシャルストの拘束を取った
「エステル助かったよ」
「早く回復魔法を掛けてください」
「あ…分かった」
シャルストは剣を抜いた後回復魔法を掛けまくった
「完全復活」
「傷が完全に治ってよかったです」
「エステル荷物知らない?」
「これですか?」
「そうそう」
シャルストはエステルから荷物を受け取った
「今から証拠隠滅するぞ」
「シャルストさん何をするんですか?」
「全部燃やすんだよーーー」
「た、頼む助けてくれ」
ダリアと男は助けを求めた
「大丈夫だよ!苦しむのは一瞬だから」
「え、そんな」
ダリアと男は絶望した
「エステル燃やせ」
「分かりました」
エステルはダリアと男に火を付けた
「あ、暑い…助けて」
「エステルそろそろ、逃げるよー」
「分かりました」
「た、頼む助けてくれ」
二人は無視した
「シャルストさん、剣はどこですか?」
「あ…剣、無くした」
「探してきましょうか?」
「家族から借りパクした剣、だから大丈夫」
「今のは聞かなかったことにします」
「明日は武器を買いに行くか」
「そうですね」
二人は宿屋で眠りに着いた
「よし、武器を買いに行くぞ」
2人は武器屋に着いた
「予算はいくらほどありますか?」
「金貨2枚」
「買えますかね?」
「なんか買えるよ」
シャルストは安い槍を見つけた
「これください」
「金貨1枚です」
「どうぞ」
シャルストは槍を買って武器屋を出た
「シャルストさん、こんな怪しい槍を買って大丈夫ですかね?」
「大丈夫だよ」
シャルストは槍を振り回しながら答えた
「あ、くじ引きやってるから何枚か、買おう」
シャルストはくじを2枚買った
「無駄遣いは程々にしてくだいね」
「まあまあいいじゃん」
シャルストはくじを確認した
「やった!2枚とも当たってる」
「よかったですね」
「景品と交換してくる」
シャルストは景品と交換した
「景品交換してきたよエステル」
「どうでした?」
「船のチケット2枚と交換してきた」
「どこ行きの船ですか?」
「海上都市ジークブーン行きだよ」
「よかったですね」
「2人で海上都市に行こうよ、エステル」
「そうですね、一緒に海上都市に行きましょう」
「走るぞエステル」
「え?」
「早く走れ、エステルー」
「わ、分かりました」
2人は港に無事着いた
「この船に乗って、港町そして海上都市ジークブーンに行くらしい」
説明を終えると2人は船に乗った