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022 エターナル・ハーモニー

 サラは目を閉じ、静かに呪文を口にする。


「キャッツ・アイ!」


 世界が止まったかのように、周囲の景色が変わる。

 味方の位置、敵の動き、次に取るべき行動———すべてが頭の中で鮮明につながっていく。


「これで……大丈夫ニャン」


 サラの声に、心の奥がほっと温かくなる。



 かなえとレイナの戦いは、ますます激しさを増していた。


「これで……終わりにします!」


 レイナは再び立ち上がり、バズーカを構える。

 その眼差しには決意が満ち、放たれる力は誰にも止められない。


 だが、かなえも退くつもりはない。

 闇の力を呼び覚まし、呪文を唱え続ける。

 身体に流れる魔力が増幅され、辺りに重苦しい気配が漂う。


 巨大なエネルギーが炸裂さくれつし、二人の身体が吹き飛ばされる。

 どちらも限界を迎えていた。


 そのとき、一筋の光が戦場を貫いた。


『エターナル・ハーモニー・リヴァイブ!』


 光に包まれると、かなえの暴走していた魔力はゆっくりと収束し、黒い霧が消え去った。

 戦場は静寂せいじゃくを取り戻し、まるで夢から覚めたかのように、かなえは元の姿に戻る。


「これで、落ち着いたニャ」


 かなえは呼吸を整え、安堵あんどの表情を浮かべる。


「ありがとう……」


 その一言に、激闘のすべてと心の震えが込められていた。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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