015 カオス・ゴッド・チャーム ~神々の加護と帰還した勇者たち~
戦場に立つサラは、勇者の証『ルミナス・フェザー』を高く掲げた。その証が輝き、周囲に強烈な光を放つと、天からアマルフィアが降臨した。
「久しぶりね、サラ」
アマルフィアの声が響く。
彼女の姿は美しく、白い羽根が広がり、まさに神そのものだった。
「これからの戦いに必要な力を、あなたに授けるわ。」
アマルフィアの言葉とともに、その光がサラの体に吸いこまれる。彼女の体は一瞬で神々しい力に包まれ、「神の勇者」となった。
サラは、深く息を吐き、静かに目を閉じた。力が全身に巡る感覚を感じながら、心の中で決意を固める。
(全力でいくニャ!)
神の加護を宿したその力は、戦局を一変させるほどの力を秘めている。
サラが奇跡の魔法を唱えた。
「カオス・ゴッド・チャーム!」
彼女の周囲には、異世界帰りの勇者が続々と現れた――――タイムリーパー、スライム、聖剣使いの一団など。それぞれが異なる力を持ち、サラとレイナをサポートするために駆けつけた。
「みんな、来てくれてありがとニャ!」
サラは心から感謝の気持ちを込めた。
更なる援軍として、異世界ラグナヴィアからダリウスが現れた。彼はエルフ、ユニコーン、フェンリルなど、様々な種族を率いて、人間界へとやってきた。
「これで勝てるニャン」
サラは笑顔で呟いた。
レイナの肉体もまた変化を始める。身体中に流れこむ神力が輝きを放つ。
「……あなたの力と共に戦う」
レイナの言葉には、神々しい威厳が漂っている。
「行ってらっしゃいませ、ご主人様」
レイナが詠唱すると、仲間たちにバフ効果が付与され、戦闘力が飛躍的に向上した。攻撃力、防御力、素早さが一気に上昇し、さらに状態異常も無効化される。
サラが両手を空に掲げた。
「パーティースキル! ばふバフにゃんニャン!」
命中率と回避率が上がり、さらに一定時間ごとに体力と魔力が回復する。
サラは疲れて、深い眠りについた。だが彼女が眠っている間もそのバフ効果は継続する。
レイナのスキル『オートメイド』が発動し、サラに代わって戦闘を行う。彼女は『ベテルギウスのゲート』を開くと、そこから現れた巨大なバズーカ砲を構えた。
「ご主人様のお留守は、このレイナにお任せください。殲滅の時間です!」
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