良い子のお仕事
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
嫌いじゃないと思いますよ。
最上じゃないというだけで。
何時も『良い子』なんて言葉は自分の為ではなく、相手の為に存在する言葉だと思っている。だから自分の為を思うのならば、他人に都合の良い『良い子』ではなく、自分に都合の良い『悪い子』になった方が良いと思う。
「明日お友達と遊ぶのよ」
喫茶店の珈琲を嗜みながら、彼女はさも何でもない様な声でそう言った。何処にでもある一般的な会話。そう、話自体には裏も表もない。あるのは裏表があるのは彼女の心情である。
「良かったね。とは言い難いね」
彼女はニヒルに笑い、その言葉に肯定も否定もしなかった。
一人で居るのが大好き。誰にも邪魔されず、一人で瞑想する様に珈琲を飲むのが大好き。そこに決して人の入る余地はない。これこそが彼女が至上としている時間である。
だから別に友達と遊ぶのが一番。という訳では決してない。むしろその時間を友達に献上してしまってる以上、『良かったね』とは言い難い。
「あの子は私の事を『良い子』と言ってくれるのよ。でも其れは誰にとって? 貴方にとって?」
真面目で、気遣いが出来て、触りの良い人を人は『良い子』、『良い人』と形容する。けれども其れはきっと、自分にとって良い子だからそう形容しているだけであろう。
中々皮肉を込めた物言いに、僕は苦笑いした。
「でも君は『良い子』が板に着きすぎていて、今さら『悪い子』にはなれないだろう」
「えぇ。だから私が『良い子』を演じるのはある意味仕事。人生の半分が仕事で上等だわ。その分、休みが甘美になるもの」
面倒臭い性格をしていると思うし、彼女も其れを重々に承知した上で自分を転がしている。自分を弄ぶ事が出来ない子に、『良い子』は務まらないだろう。
「仕事も嫌いじゃないしね。本当に嫌だったらこの世から消えてるわ」
そう言って今の時間を享受する。仕事によって甘みの増した、この時間を味わう様に。
以下何でも許せる方向け。
個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。
作者の性格の悪さが出るんで。
お友達と遊ぶの、嫌いじゃないんです。
でもやっぱり自分以外の要素が混じると気を使います。
話す内容も、表情、声色から演算した上で行います。
取捨選択しながら、最上の会話を目指すんですよ。
ある意味、如何に相手を楽しませるか。を念頭に置いてる節があります。
読者様
それって仕事じゃねーか!!
はい。ある意味仕事です。
見栄えが悪いのでどうにかしたい人。
だから私にとって、お友達と遊ぶことは残念ながら、最上の時間じゃないんです。
一人気ままに何処かへ出かけるのが最上です。
でも今更我を通そうなんて思いません。
寧ろ相手の反応を見て、楽しんでる節があります。
『良い子』を自称するならば、『自分さえも転がして見せろ』、『転がす自分に愉悦さえ覚えろ』というこの小説。
うーん。性格が悪い。