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「好き」って言わせる方法。【R15(微エロ)/ラブコメ】

「好き」って言わせたい梓ちゃんと、ヤりたい雷人君の攻防戦(笑)((←⁉️

微エロ描写…久々に書いた気がします(`・ω・´)



初出【2022年10月16日】

「私の事…好き? 」


「んー」


「………ねえ…好きぃ? 」


「あー……そう、だね…」


「……………。」



 面倒くさい、と言わんばかりのあしらい方で、コチラに背を向けて、スマホゲームに夢中になって横になる男の目と鼻の先ぐらいの距離に添い寝して、彼の背中へと抱きつく。



「っ………あのぉ…ゲーム、してるんですけどぉ…」


「うん」


「いや…『うん』じゃなくて……」



 参ったなぁ…と溜め息を吐く彼のお腹へと、体を横向きになってる為に、上になってる方の脚だけを回して、緩く抱き締めていた腕をガッチリと固定する様に抱き締め直す。



「………えーっと……」


「こーゆうの、…好きでしょ? 」



 言い様、首を少し伸ばして、彼の耳元へ唇を寄せると、其処へフウ、と軽く息を吹き掛ける。すると、男は面白いぐらいにビクッと身体を震わせた。



「っっ!?! …オイッ!? 」


「…ねえ? エッチな気分になったぁ? 」


「っ……真昼間だけど、ヤらせてくれんの? 」



 今日は、久々にお互いの休日が合って、昼間っから一緒にいる。一緒にいるのだから、お互いの近況報告や、趣味の話などで盛り上がりたいのに、この男はスマホゲームに夢中で、彼女の私の事は眼中にないと言ってる感じがして…。

 そのクセ、ちゃんと会話が出来たかと思えば、そーゆう行為へと続くものを寄越してきやがった。

 私は、他愛無い会話とか、「好き」だとか「愛してる」とかの愛の言葉を伝え合ったりとか、軽いキスしたりハグするだけの、何気ないスキンシップをやりたいだけなのに…。


 --あ"ーっ!!! なんか…腹が立ってきた……



「私に、愛の言葉を伝えて、満足させたらね? 」


「………えっ…? 」



 漸く私へと振り返った彼の表情かおは、驚きのもの。それに、なに直ぐにヤレると思ってんだよ? 当然だろ? 愛ある行為の為にムードを作れ馬鹿野郎! と心中で毒づきつつも噯気おくびに出さず、「はい、スタート」と言って、彼から少し身体を離して上体を起こすと、座った。それに男も上体を起こし、私と向かい合う様に座る。

 男は、マジでやらなきゃ駄目? と言いたそうな顔で見てきたが、私の意思が強いという事を察して、暫し間を置き、覚悟が決まった様な顔付きでコチラを見た。



「えーっと……すっ…好きです、あずささん! 俺と一緒に、天国へ行きましょう? 」


「……なんか、無理矢理言わされる感があるし、天国ってなに? 怖いんだけど…」


「っ………あっ…愛してるよ、梓ちゅあーん! 気持ち良くさせてあげるから、俺と今から、二人だけの運動会を始めない? 」


「……なに、その上から目線…。気持ち良くさせるってなに? 私も結構、アンタをがらせてるよね? あと運動会って比喩、なんとかならない? 萎えるから」



 すると、男はムッとした様な顔になった。



「…いや。いやいやっ! あのさぁ…えっ? なに? 喧嘩売ってんの? 俺等、久々にこうやって、昼間っから一緒にいるのに…」


「っ……そうだよ? 久々に、長い時間一緒に居られるのに、貴方はいつでも何処でも一人だけでも遊べるスマホゲームに夢中! 私は、そんな貴方と一緒に遊びたいのに…」


「遊びたいなら、イイじゃん。…しよ? 」



 言い様、私を押し倒そうとする男の頬をペチン、と軽く叩き、そうじゃなくて!! と怒鳴る。



「私は、貴方と何気ないやり取りがしたいの! 談笑したり…ゲームしたり…スキンシップでも、軽くキスしたり、ハグするだけでイイの!! 」


「……まっ…、まじか…」



 しゅんと落ち込んでる姿を露骨に表しつつも、素直に身体を離して座り直す彼に、エライ! と感心する。

 普通は、性行為を拒否する彼女になにもせずにするは当たり前の事なのだが、この男はいつも、なあなあに自分の流れへと持っていくのが上手い為、私はされるが侭の状況で、悔しくて泣く日々だからだ。


 行為自体が嫌とかではない。ただ……愛があるのかな? と思う事が多くて、泣きたくなるのだ。

 私だけが、彼の事を大好きで、彼は、本当はもう--


「あんな、梓」

 真剣な雰囲気を纏った声音にハッとして、耳を傾ける。



「俺さ……口下手だし…直ぐヤリたがるし…あれだけど………」


「あれだけど…? 」



 これは、もしや「好き」だって、聞けるのでは…と期待していると--


「なぁ……俺から愛されてるか?を、知りたいんだよな? 」


「………雷人らいと君…? 」



 雷人君の手が後頭部へと回ってきて、抱き締められる! と期待したのも束の間、浮遊感とともに身体に鈍い衝撃が走る。

 えっ? と状況が掴めない視界には、天井が映り込む。

 ふ、と影が落ちるとともに、身体にずっしりとした重み。男が私の上に覆い被さっていた。


 --まっ…ましゃか……



「雷人君! 雷人君! 」


「んー? 」


「私、言った筈よ? 何気ないやり取りだけしたい、って」


「…あぁ。聞いた」


「じゃあ、如何して私の上に居るのかしら? 私、今は腹筋するつもりはないんだけど? 」


「あぁ、気にしないで」


「いや、『気にしないで』って、重いし無理だか--ちょっ!? なに、服の中に手を入れようとしてんの?! 」



 服の裾に入ってきた不埒な手を服の上から掴み、なにしてんだ変態! と睨むと、男はハッ、と鼻で笑いやがった。



「でも梓ちゃんが、最初に望んだ事だからさぁ…」


「はあぁ!?!! 私が望んだ事って言うなら、普通に談笑したり--」

「俺に、『好き』って、言ってほしいんでしょ? 」


「!」


「じゃあ、梓ちゃんがもうイイ! 沢山聞きました! 結構です! って訴えるぐらいに、愛の言葉を囁いてやるよ、--セックス中に」


「ちょっ…!? 直接表現避けてたのにぃ!!! ってか、もうイイですっ!! もう要らないからっ、取り敢えず降りてッ!! 分かったか--」

「此処まであおっといて、もう遅ぇよ」



 ってか俺に「好き? 」って聞くけど梓ちゃんの口から俺への「好き」は聞いてないんだけど、と耳元で囁かれた処で、えっ? と思考が停止する。

 その間、雷人君に服を脱がされてる事にも気付かず、私はそうだっけ?? あれ?? と混乱し、思考の世界から現実へと意識が引き戻された時には、自分が産まれた侭の姿になっていた事に、もう逃げられない…と覚悟を決めるしかなかった。




 梓は、教訓した。

 男を追い詰め過ぎると、予想した行動を通り過ぎて、我が身にとんでもないしっぺ返しが降り掛かるという事を。そして、彼女自身、ちゃんと愛の言葉を伝えてない事に。


 つまり、似た者同士で、お互い様の二人であったという事だった。











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