愛情表現が歪んでる男【R15(微グロ/微エロ/メンヘラ)/病院/BL?】
最初は彼氏をからかい過ぎて痛い目を見る女の子を書く予定だったのですが、、
気付いたら主人公は男性で、更に序盤からヒロインに刺され、病院送りにされるというぶっ飛んだ展開から話が始まります。
でも、内容は地味め(°_°)
そして、主人公がヤんでて、男同士で会話してて、BLっぽい雰囲気という、目標を見失ったのかな?な、内容。
後書きが暴走しまくって、もはやメイン化してる事を此処で反省します。
((↑あらすじを懺悔室にするなっ❗️
初出【2023年4月18日】
「………アンタ…いい加減にしてよね」
包丁を突き出す彼女に、俺はえっ? 冗談じゃん? と言った直後、腹部に強い衝撃が走った。
想像以上の激痛に、気が遠くなる。薄れゆく意識の中、俺は死ぬんだな、と何処か他人事の様に考えた。
ピッ、ピッ、ピッ
規則正しいリズムの電子音に、目が覚める。
見慣れぬ天井。視線を横に移せば、真っ白な壁を背景に、管と、電子音を発すると思われる機械が映り込む。
「………あれ? 此処は」
「病院だ。お前は彼女に刺され、生死を彷徨ってたんだよ」
声がした方へ視線だけ向ければ、心配そうな顔で此方を見る男と目が合った。
「……刺された…? 」
「あぁ。お前を刺した彼女サンは、現在、取調べ中。……なにがあった? 」
其処で、段々と記憶が蘇る。
「あー……可愛かった、んだよな」
「あ? 」
「可愛かったんだよ。アイツの、嫌がる表情がさ…」
「………お前…まさか……」
「あぁ。刺されるのも、時間の問題だと思ってた。そんぐらい、酷い事してたからな」
最初は嫉妬してる彼女が見たくて、他の女を露骨に褒めたりして、怒り出した辺りから、俺の為に焼いてんの? って揶揄っていた。案の定、彼女は不安そうに、いつも俺を見ていた。
それだけじゃ満足出来なくなって、とうとう他の女に手を出して、更に彼女の不安を煽った、っけ…。
「何でそんなコトしたんだよ!? ってか、そんなコトするならーー」
「別れたら、嫌がる顔が見られなくなるだろ? 」
「っ……」
コイツが、俺を汚いモノを見る様な目で、見てきた。その突き刺さる視線に、俺は……やっぱりそうだ、とある確信に変わった。
「やっぱり、アイツだけにしか、興奮しねぇわ」
「あ"ぁ?! 俺に興奮とかヤメろ、気持ち悪い」
「俺だってそんな趣味ねぇよ。じゃなくて……お前が男だからとかじゃなくて…アイツ以外、嫌がる顔に反応しねぇんだよ」
あー…またあの表情が見てぇ、と呟くと、目の前の男は、更に顔を歪め、気持ち悪い、と呟いた。
「お前…他人をちゃんと愛せないなら、それを受け入れられる奴か、もう誰とも付き合うな。彼女サンが可哀想だろ」
「ははっ……いや…でも、なぁ? 」
「でもな、じゃねぇ。お前と付き合う女達がみんな、不幸になる」
「………親友なのに、其処まで言う? 」
「親友だから、其処までハッキリ言うんだよ。此の儘じゃ、お前の付き合う女達の人生もグチャグチャだし、今回は運良く助かったが、次回もまた同じ様に病院のベッドに寝るからって、命が助かる保証は絶対じゃないだろ? なら、他人の人生、お前の命の事を考えたら、親友だからこそ、全力で止めたいと思う。……たとえ、この説得がキッカケで、親友としての付き合いが終わる恐れがあったとしても、な…? 」
「………」
心臓が、ドクンっと跳ねた。と同時に、俺を悲しそうに見つめる目の前の親友の表情……を、もっと歪めさせたいなぁ、と思った。
「………わかった」
「! …本当か? 」
「あぁ…」
恋愛感情…ではない。だが、コイツに対して、親友以上の感情が沸いた。
多分これは……コイツの嫌がる表情は、どんなモノなのか気になる事への好奇心と探究心。ゾクゾクが止まらない。
「なぁ。俺、どれぐらい寝てたかわからねぇケド、身体がほとんど自由に動かねぇみたいなんだわ」
「自業自得だな。それだけで済んだんなら、上等な方じゃねぇか」
「冷てぇな。つか、遠回しに、トイレに行きてぇ、つってんの」
「! だったらそう言え、っつぅーの。待ってろ! 今、ナースをーー」
「その筒で、尿を取るんだろ? 男同士なんだから、取ってくれよ、親・友♡」
「!?」
直後、男の顔は嫌そうに歪む。それに、背筋がゾクゾクし出した。
了




