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バス【SS/理想と現実】

現実なんてこんなもの



初出【2010年12月5日】

 寒空の下、私は平凡な毎日を送っていた。少女漫画の様な展開を期待しながら、バスに乗る。

 揺れる度に隣の人とぶつかって、どんな人物なのか気になって、顔を見上げた。けど、やっぱり現実なワケで、唯の中年オヤジだった。

 ショックを隠し切れず、ずーっと其のオヤジを見ていると、視線が気になったのか、私の方を見る。あ、目が合った…。


 吐き気を覚える程の気持ち悪さは来ず、唯視線が離せないでいた。心臓がドキドキして、体温が急上昇して、何が何だか分らない。

 オヤジはニヤッと笑い、私の手を取って何か持たせると、何処かのバス停で下りて行った。オヤジが居なくなった後に、手に入ってる何かが気になって、そっとてのひらを開く。


「……あ、飴」


 漫画の様な展開。掌に乗っていたのは、ケー番のメルアドが書き込まれた小さな紙で、そんな事を期待していた。だけど、現実は違って、私は彼に子供扱いされたのだ。

 悔しさからくるものからなのか、其れとも別の感情からなのかは、分らない。だけど、何故か泣きたい気持ちになった。唇を噛んで、我慢したけど…。

 あれから、一度も其のオヤジに会っていない。彼が何者だったのかは知らないけど、また何時か出会える気がする。そんな事を期待して、再び平凡な生活を送る私だった。











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