実は…結婚してました!!【※エイプリルフール】
タイトルのまんまです。
初出【2023年4月1日】
今日は嘘を吐いてもイイ日。ダチになにか嘘を吐きたくて、でもありきたりなものじゃなくて、考えて考えて……なにも出来ず。
もうすぐで、今日はお開きって頃に、桜の姿を見つけた。で、パッと思い付いたのだ。
桜の傍まで駆け寄ると、俺は彼女の肩に腕を回す。それに、えっ? と驚いた様子の桜に気付かないフリをして、
「俺達、実は…結婚してました!! 」
嘘を吐いた。
「ちょっ…川井くん!? 」
「おいおい、ルミ。もう発表したんだから、下の名前で呼べよ? な? 」
ネタバラシの前に、もう少し真実味の嘘を付け加える。すると、周りのダチ達はまじかよ…と興奮気味だ。
よしよし。今日のエイプリルフールの一番最高の嘘を吐いたのは、間違いなく俺ーー
「エイプリルフール終了して直ぐに、結婚発表とか、ケンかっけえ!! 」
「でもよ、俺達まだ結婚出来る年齢じゃねぇから、許婚発表の間違いじゃね?」
「………え?エイプリルフール終了って……まだ、4月1日じゃん」
ハジメとサトシの会話についていけず尋ねると、ハジメはあり?と首を傾げる。
「エイプリルフールは、午前までしか嘘吐いちゃいけない、ってネットに書いてあったぞ」
「え"っ?!まじで……?」
嘘だろ?
「なんか、昔嘘吐きまくった国民に怒った王様が午前以外に嘘吐いた奴を処罰したとかなんとか……だったっけかな?」
解説するサトシに、俺は血の気が引くのを覚えた。
ってか、待てよ…。じゃあ俺は、将来桜と結婚しなきゃならんのか?
チラッと桜を見ると、目が合った。
「あっ…その……」
「ケン君、責任取ってよね?」
そう言った桜は、顔を真っ赤に染めててーー俺は、可愛いと思う反面、こんなくだらない嘘に付き合わせてしまった事に申し訳ない気持ちに駆られた。
了




