優しい彼氏【友達/会話/価値観の違い】
とある作品を妄想して同人であげてたヤツを、オリジナル用に仕立てました(`・ω・´)
私にしては結構、糖度高めな内容なんだよな、コレが…(〃ω〃)キャッ❤️
((↑………。ಠ_ಠ
そして後書きが、大変な事になりました。
私は悪くない!!!
悪いのは……私の理性を緩めた、春の悪魔だ!!!
((↑結局お前が悪いわっ❗️
初出【2023年3月7日】
「ヒロシって、あんなに優しかったっけ? 」
「は? 」
腕を組んで、ウーンと唸るアンコに、私はなにかあったのか? と尋ねた。それに、アンコはそれがさぁ、と話し始める。
アンコと岩城ヒロシが所謂「お付き合い」をしたのは1ヶ月程前。
岩城がアンコに片思いをしていたのは、社内ではバレバレだったが、当のアンコだけが気付く事無く、時間だけが過ぎていった。
その間、アンコに好意を寄せる男共が現れれば牽制したり、アンコが付き合いで合コンに参加すれば、翌日は社内でピリピリとした緊張が張り詰めた様な雰囲気を醸し出す男に、そんなにアンコの事が目を離せないなら、早よ告白して自分のモノだって見せ付けられる関係になればイイだろっ! と岩城に怒鳴り込もうと何度思った事だろうか?
その度にあの二人にもタイミングがあるんだろうからほっといてやれ、と、ジュンに諭されたのは何度目だろうか?
そして、二人の関係性にもどかしさを覚える日々に、早くあの馬鹿どもくっ付けよ!! と、ジュンと二人っきりで酒を酌み交わした時には、その事で愚痴ったのは何度だったろうか?
その度に、彼は苦笑いして、私の話を最後まで聞いてくれたのは何度目だっただろうか?
今思えば、あの頃はジュンに申し訳ない事をしたと思う…。
今度二人で飲む時は、良い酒がある行き付けの店に誘おうかな……じゃないっ!!!
…まぁ、だいぶ話は脱線したが、そんなこんなで、アンコが岩城の告白される現場を見掛ける度、胸がムカムカするんだ、と相談してきた時は、ホッとした。
漸く、あの男の想いは報われ、社内はもうあの張り詰めた空気を吸わなくてイイのだと思ったから。
なので、善は急げとばかりにアンコへ告白しろとアドバイスした。それに、アンコは暫くの間、関係性が壊れるのが嫌、もしフラれたら岩城と顔を合わせ辛いと渋っていたが、漸く覚悟を決めた様で、男に告白し、晴れて二人の交際が始まったのだ。
--と、二人の馴れ初めを思い返しながら、アンコの話に耳を傾ける。
先日、二人仲良く休日に、デートをした時の事らしい。
「…なに? 惚気? 」
「!? 違っ…! ………うんん…そう、なのかな? 」
「? …アンコ? 」
「あのね……」
其処で、行き付けの本屋へと来たアンコは、岩城の存在も忘れて、本を読み漁ったのだとか。
「でね。欲しい本が沢山あってね、ついつい買っちゃったんだけど……」
本が袋に詰め込まれたと同時に、自然にソレを持って歩き出す岩城。その自然な行動に、アンコは酷く感動したらしい。
「………」
「ねえっ、ねえっ、優しくない!? 」
「……………あー……そう、だね…」
なんだろ。
確かに“優しい行動“には変わりないんだけど、なんかこうっっ……アンコが大喜びする程の事では無い様な…。
「それからね、その後ご飯食べに行ったんだけど……」
言って言葉を切るアンコに、「なになに? 勿体振らないで言っちゃいなさいよ! 」と促せば、彼女は照れた様にえへへ、と笑ってポツリポツリと話し始めた。
「…『ソースが付いてる』って、ハンカチで顔を拭いてくれたんだぁ! ねえっ、ねえっ! 優しくない? 」
「………」
其処で気付く。
アンコの中で、男全般に対してか、それとも岩城に対してだけかは判らないが、男が女に優しくする基準のハードルが低い事に。ただ同時に、そーゆう些細な事で感動出来るアンコは羨ましく、可愛いと思った。
「……………アンコ」
「ん? なに」
「”そーゆうコト”には、謙虚な侭でいてね? 」
「? …うん? わかったよ、ミウ」
私がなんでそんな事を言ったか、理由がわからないクセに、アンコは素直に頷く。それがなんだか憎たらしくて、今度また惚気話聞かせる時は、高い酒を持って私の家に来なさいよ、と言ってやった。
了




