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⑺『ミスタースペルミス』

⑺『ミスタースペルミス』



実質的に実体の分からない、それこそ、深夜の路傍を走り抜けるような、過去を持った、ミスタースペルミスのことだから、問題を棚に上げ、打擲し打破し壊滅させて、その悪行の限りを、神に観て貰い、自ら地獄へ行こうとする、ミスタースペルミス。



可視化、不可視化、そんなことはどうでも良い、ただ純粋であれば良い、とでも言いたげに、奇声を上げながら音楽を聴き、安定した生活を送ることは、大変難しい。しかし、それをやってのけるのは、それこそ、ミスタースペルミスでえある。



もうほとんど、何がスペルミスなんだって、そんなことは関係ないじゃないか、とまで言われそうな、完璧なる状態を維持しているのは、地球でも宇宙でも、ミスタースペルミスくらいだろうから、俺はミスタースペルミスを、尊敬している。

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