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⒇『ミスタースペルミス』

⒇『ミスタースペルミス』



ミスタースペルミスは、良くやったよ、そして、これからも、良くやってくれるよ、そんな風に、人類皆、思って居ることだろう。そうだろう、そうだろう、え。そうなんだろ、と聞けば、確かにそうだ、という返答が当たり前の様に、返ってくるのだ。



すぐいなあ、ミスタースペルミスは、そう思うよ。狂い切っているようにも見えるが、その実、狂ってはいないからな、そうミスタースペルミスは公言するだろうとは、まさに、容易に、推測が付くという訳なのである。



よくぞ、ここまで来たよ、ミスタースペルミスなくして、この小説なし、この小説なくして、ミスタースペルミスなし、という状況まで来たのだから、せめてこの最後くらいは、感謝の気持ちを込めて、こう言いたい、ありがとう、ミスタースペルミス、ありがとう。

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