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⑾『ミスタースペルミス』

⑾『ミスタースペルミス』



ようよう、ミスタースペルミスだよう、と街中で声を掛けているミスタースペルミスであるが、全く相手にされていない。おそらく、誰にも見えてないんじゃないか、と思うほどに、ガン見されることなく、虫されている。



ミスタースペルミスは良いやつなのに、と思う反面、神の座をも手にしかけたミスタースペルミスのことだから、本当に、透明で、見えていないくらいの、大失態は、日常茶飯事だろうとも思う訳で、一瞬納得もした訳だ。



それにしても、変わった名前だよな、と思う。ミスタースペルミス何て、考えもつかないよ。ミスタースペルミスのことだから、以前、親に感謝していると言ってたが、多分それは、本当に感謝しているんだろうな、と思った。

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