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⑽『ミスタースペルミス』

⑽『ミスタースペルミス』



ミスタースペルミスは、何を考えていたのだろう。何がしたかったのだろう。そんな風に言うと、もう死んでしまったかにみえるミスタースペルミスだが、実際はまだ、どこかでのうのうと生きているに、違いないと思う。



この、のうのうは、失礼だろう、と言うほどに、神が叫んだから、俺はまさに、ミスタースペルミスは、神の化身に違いないと思ったが、そうでもないようだ。というのも、神は、ミスタースペルミスを、気に入っていたという訳なんだ。



そして、自分の後継者に、ミスタースペルミスを、置こうとまで考えていたらしいが、神はミスタースペルミスに、そのスペルミスという名前の改名を進めたらしい。それが嫌だったミスタースペルミスは、神の後継者の話を、断ったというじゃないか。何とも荘厳な、ミスタースペルミス。

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