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最弱な俺が『最強』の美少女たちに姫扱いされる件  作者: テトラ
第四章 ≪魔王軍の襲来≫
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#31 暴走するココロ

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※メル視点です。



「――あがッ…………」


 バタッ…………。

 目の前にいたその人は、何かが途切れたように倒れてしまう。


「ケケケッ! まず手始めにそこの獣人ビーストのガキを……と思ったが、本命の方から殺られにきてくれるとはなァ!」

「ぇ…………?」


 何が、起きたのか。私には分からなかった。

 頭が、追いつかない。


 ――目の前の光景を信じたく、無い。


「あァ~、やっぱ魔王軍やってて良かったぜ……。だって人を殺すのがこんなにも気持ちいいんだもんなァ!」

「……」

「殺す――」


 マグナのその言葉を聞いた時、ソウカ様はただ一言……そう言うと音も無く駆け出していた。

 私は、ソウカ様みたいに動くことができなかった。


『ぐれん……嘘、なのだ……?』

「グレン、さん……っ」


 私がすぐに動けなかったから。

 そのせいで、グレンさんが私を庇って――。


『ぐれん……ぐれんっ! 起きるのだ、目を覚ますのだ!』

「グレンさんっ!」


 私と、桜花さんは何度も彼に呼びかけた。

 しかし、彼が目覚める気配は無くて。


 彼の身体には、マグナにやられた大きな傷穴がお腹にあって。

 そこから血がドクドクと流れ出ているのに……っ。


『ぁ……あぁ……! つながりが……ぐれんとのつながりが消えていくのだ……』

「私、の……せい、だ……」


 私が、弱かったから。

 私が……私のせいで……グレンさんは!


「いや……なのだ……ぁ! ぐれんっ…………めをさますのだ……っ!」

「ごめんなさい……っ、ごめんなさい……!」


 もう、二度と会えないの?

 私のせいで、彼は失われてしまうの?



「――嘘……いや、いやだよ……いかないで……っ!」



 せっかく、出会えた運命の人なのに。


 これからもずっと一緒に居れると、思っていたのに。



 もう、二度と 会えない の?



「そんなの――」



 ――嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ



「――絶対に、嫌だ」



 刹那。私の中で何かが壊れた。






――スキル『諤□偵ヮ◆鬯シ/邇』――解放――さr――――――sた。






「ぐちゃぐちゃにしてやる―――」


 次の瞬間、私は無意識のうちに飛び出していた。

 自分の身体なのに、まるで自分じゃないみたいな……そんな感覚だった。


「――止まって」

「ァ――」


 閃光の如きスピードでマグナの上空まで詰め寄った私は、力任せにマグナを蹴り落した。

 その脳天をかち割るかのように、かかとをドカッと。


「殺す――殺す殺す殺す。絶対にお前は殺すッ!!!」


 するとそこに、ソウカ様が現れる。

 凍てつくようなプレッシャーを放つソウカ様は、先程までとは段違いのスピードと力でマグナを袋叩きにし始めた。


「あがッ――グハッ――おごォッ――!」


 まだ少ししかやっていないというのに、マグナはもう気絶しかけていた。

 仕方ない。今は時間が一秒でも惜しいから……だから、せめて一撃で終わらせよう。


「――ソウカ様」

「……ッ!」


 私の手元を見て、ソウカ様はマグナへの攻撃を止めて数歩後退した。

 私は、倒れているマグナに近づいて、溜めていた『それ』を放った。



「――神雷に、焼き貫かれろ」



 全てが、無意識のうちにやっていたことだった。

 稲妻が、私の手から――天から放たれ、マグナに直撃した。



「……ク、ソ……ガアアアアアアアアアアッ!!!!!」



 次の瞬間。マグナの気配は、消えてなくなっていた。

 残ったのは、全てが終わってしまった……虚無感だけだった。



 雨が、次第に降りだした。

友達に急かされたのでちょっとだけ早めに更新しました。

次回は明日更新です。


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