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挿話 めがみさまとおじいさん

むかしむかし あるところに きれいなみずうみが ありました。

みずうみには めがみさまが すんでいました。

あるひ めがみさまは たいせつなものを みずうみに おとしてしまいました。

そこへ おじいさんが とおりかかりました。

めがみさまが いいました。

「そこの おじいさん。

みずうみに たいせつなものを おとしてしまいました。

とても こまっています。

わたしの かわりに たいせつなものを ひろってきてもらえませんか?」

おじいさんは いいました。

「めがみさま。わたしは およげません。

だから とりにいくことは できません。

でも わたしは つりが とくいです。

めがみさまの たいせつなものを みごとに つってみせましょう」

めがみさまは いいました。

「なんて たのもしい。

もしも わたしの たいせつなものを つりあげたら あなたの のぞみを なんでもかなえましょう」

おじいさんは いいました。

「わかった、やってみよう・・・」

しばらくすると おじいさんは おおきな さかなを つりあげました。

おおきな さかなは おかに あがると きれいに ひかる つるぎを はきだしました。

めがみさまは いいました。

「その つるぎが わたしが おとした たいせつなものです。

おじいさん ありがとうございました。

なんでものぞみを かなえましょう。

さあ いってください」

おじいさんは いいました。

「わたしは めがみさまが こまっているから てつだっただけです。

のぞみなんて いりません」

めがみさまは いいました。

「だったら その つるぎを さしあげましょう。

その つるぎで まおうを たおしてくれませんか?」

おじいさんは いいました。

「つるぎは うれしいのですが わたしは みてのとおりの おじいさんです。

まおうを たおすなんて できません」

めがみさまは いいました。

「だいじょうぶですよ」

めがみさまは りょうてを あげて ひかりを あつめました。

ひかりは おじいさんを つつみました。

すると おじいさんは げんきな わかものの すがたに なりました。

めがみさまは いいました。

「あなたには これも さしあげましょう」

めがみさまが ゆびを さすと しろいうまが やってきました。

めがみさまは いいました。

「このうまに のって おひさまが あがるほうへ 1000にち はしると そこに まおうが います。

そこで まおうを たおしてきてください」

わかものに なった おじいさんは いいました。

「わかった、やってみよう・・・」

わかものに なった おじいさんは おひさまが のぼるほうへ しろいうまに のっていきました。

1000かいの ひると 1000かいの よるを こえたところに おおきな たにが ありました。

わかものに なった おじいさんは いいました。

「ここに まおうが いるんだな。

さっそく たおしてこよう」

わかものに なった おじいさんは まおうを やっつけました。

わかものに なった おじいさんと しろい うまは また1000かいの ひると 1000かいの よるを こえて こんどは おひさまの しずむほうへ いき みずうみに もどってきました。

めがみさまは いいました。

「おじいさん ありがとうございました。

おれいに おうさまに してあげましょう」

わかものに なった おじいさんは きれいな みずうみの となりに おしろを たてて すえながく しあわせに くらしました。

めでたし めでたし。



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