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ダークヒーローは見つからない  作者: 放課後 始
楽しいね
6/14

楽しいね ~3時間目~

実践授業の先生に名前はありません。(無慈悲)

実践授業 本番

先生「じゃあ今日は予告通り実践授業を行う!これは護身の役にも立つので真面目に受けるように!ではさっそく二人組を組め!あ、霧野は先生とやるぞ」

同級生A「おいおい霧野のやつサボりすぎて先生の指名だぞ。」

同級生B「まぁ仕方ないよなぁ。まぁ速攻で終わんだろ。」

同級生A「それはそれでいいなぁ…。」

全部聞こえてる。こっちも休みたくて休んでたんじゃねぇよ。

伊「プププッ赫夜くん指名もらってやんのー!まっ頑張り給えよ☆」

赫「うぜぇ…」

伊「うざくて結構ですよーだ。負けたら奢りね!じゃあね!」

赫「ちょっ!はぁ…ほんとに嵐みたいなやつだな…」

先生「おい!霧野!もうそろそろ始めるぞ!」

赫「はーい」

こうして実践の戦い(殺し合い)が始まった。


先生「霧野はナイフ一本でいいのか?」

赫「はい。これで十分です。」

集中しろ……お前は殺人鬼じゃない…普通の高校生だ……

先生「ボーッとしてるなら俺からいくぞっ!」

そう言って先生は右手に握った大剣を俺に振り下ろした。ズドンっと大きな音がなった。

先生「おいおい。ちゃんと避けないと授業にならないぞ?」

恐らく先生は当てた感触があったんだろう。だけど俺には当たってない。

赫「先生?ちゃんと避けましたよ?それに背後を取ってます。終わりで良くないですか?」

焦るな……落ち着け……俺は違う殺人鬼じゃない……!

先生「まだまだ続けるに決まってるだろ!」

ブンッ!恐ろしく速い斬撃は赫夜に当たらなかった。

同級生A「なにあいつ…全然余裕じゃんか。」

同級生B「あいつあんな強かったんだな。」

赫「2回目です。先生次こそ終わりでいいですよね?」

ああああああああ!違う!違う!違う!俺は……殺人鬼じゃない!!

先生「それを言うなら……俺に攻撃を当ててからにし」

言い終わる前に赫夜の斬撃は先生の鎖骨を砕いた。

先生「グッ!で、できるじゃない…あぁぁぁあ!」

ナイフはゴムでできている。そのはずなのに皮膚を切り裂いた。血は弾けるように飛び散った。

先生「も、もうやめてくれ…」

それでも彼はやめない。次は確実に首を狙った斬撃が飛んだ。

そして、飛んだ。

彼のナイフが飛んだのだ。

晴「おい!しっかりしろ!自我を保て!異能に飲まれるな!」

そう言って彼は赫夜の頬を殴った。その瞬間何かが赫夜の中で砕けた。まるで溶け合うかのように何かと何かが混じり合う。

その直後殴られた衝撃なのか異能の反動なのかは分からないが彼は気を失った。




数時間後




目を覚ますと保健室にいた。覚えてる俺は晴樹に殴られた瞬間を覚えてる。おぞましい叫び声を覚えてる。だが今この体に異能の違和感はない。今まで以上に馴染む感覚。

赫「俺……結局殺したのかな……」

結「殺してないわよ。でもその異能はあなたに完全に馴染んだみたいだけどね。」

赫「そう……ですか……あの!先生に謝りたいんですけど、どうすればいいですか?」

結「そうね…私も付いていくから職員室に行きましょうか…起きれるかしら?」

赫「はい。全然大丈夫です。」

職員室に向かっている最中に自分の中で変わったなにかに気づいた。

赫「殺人鬼(ジャック・ザ・リッパー)……か。」

結「それがあなたの異能の名前ね。」

赫「え?」

意味が分からなかった何故この名前が出てきたのかも、すんなり先生が納得したのかも。

結「異能が完全に自分に馴染むと何故か分からないけど、名前が頭に浮かんでくるの。」

赫「そうなんですか……。」

結「自分の物になったならもう制御はできるはずよ。だから安心しなさい。」

その一言に俺は安心できなかった。なぜか?簡単だ。俺が怖かったからだ。

結「付いたわよ。後は自分でやりなさい。」

赫「はい。付いてきてくれてありがとうございました。」

一礼したあと職員室のドアに向き合って先生を呼んだ。

意外とすんなり出てきてくれた。

赫「先程は怪我をさせてしまい。本当にすいませんでした。退学も覚悟しています。本当にすいませんでした。」

先生「ハハハ……さすがに俺でも怖かった。だがなあの暴走を止められずに逃げようとしてしまった俺も悪い。霧野だって怖かったはずだ。ここは握手で水に流そう!」

そう明るく先生は言ってくれた。ここで初めて安心した。恐怖は消えていないが、軽くなった気がした。



帰り道



あれから握手したあと晴樹にも謝りに行った。そしたらあいつは「おう!困ったらお互い様だ!こんぐらい気にすんな!」って言ってくれた。ほんとにいいやつだ。

門の前に伊月が立っている。何言われるか分からないのがあいつの怖いとこだ。

伊「ね!やっぱ異能持ちだったんだね!しかもあの時に馴染んだんでしょ?うんうん!さっすが私の親友だ!」

赫「は?」

拍子抜けだ。いや、他に言うこと色々あるだろ!とか思っていたが、こいつには意味ないか、とすぐ諦めた。

伊「まぁあれは先生に勝ったって言って良さそうだしタピオカ奢ってあげる!」

俺の意思を確認せずにどんどん進んでいく。まぁそれでもいいかと一緒にタピオカを飲みに行くのであった。

特に紹介することがないのでちょっと説明をば


異能と能力の違いについて


この作品においての能力とは特技や優れているところが大きく表面に出てきたものです。

それに対して異能とは例えると才能のようなものです。身長が高いとか、足が速いみたいな感じです。

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